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 後悔はするが反省はしないッ!
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 昨日、一月四日が私の会社の仕事始めでした。
 で、必ずある恒例の年始式。
 会長、社長、常務、そして所長。
 四人の退屈な話を聞くために、所員は全員会議室に集められます。
 中でも一番退屈なのが所長の話し。
 言ってることが曖昧すぎて、伝わってくるモノがありません。他の人は色々と具体策や他社商品を述べて比較的分かり易く言ってくれるのに。
 しかし、今年は違いました。


「皆さん、今年は素晴らしい一年にしなければなりません。そのためにも所員が一丸となって、新商品の開発に取り組まなければならない。どこよりも早く、どこよりも良い商品を生み出して行かなければなりません。そのためには常に人と違うことを考え、人より一歩も二歩も先を歩くつもりでいなければなりません」


 ここまではいつも通りの退屈なお話。
 どこかで聞いたことのあるような、中身のないお話を得意げにしてくれました。自然と瞼が重くなってきます。

「そのためにはどうすればいいか」

 そして視界が狭まり……









「『想い』です」

 (゚Д゚)!?












 大・覚・醒











「何かに一生懸命取り組む『想い』。この『想い』という言葉を、私の今年一年の言葉にしたいと思います」

 なに? なになになに? 今、なんつった?

「そして『想い』を膨らますにはどうすればいいか」

 今なんかマンガみたいなセリフが……










「『夢』です」


 !?((゚Д゚))!?















 超・新・星
 (*恒星がその一生を終えるときに引き起こす大規模な爆発現象)














「皆さん、『夢』を持ってください。それも一つや二つではありません。五個でも六個でも、多ければ多いほどいいです」

 つーか、お前は夢見すぎだろ。

「この『夢』。『夢』を実現させるには、それ単体ではダメなんです。他に何が必要か」

 布団と枕だろ。













「『希望』です」


 (゚Д゚;≡゚Д゚;) !!??

















 中・国・製
 (*すぐ壊れます)














「ならばこの『希望』に付随するモノは何か。ソレは勿論、『勇気』『努力』です」

 ( Д ;) ゚ ゚ !!!!

















 光・合・成
 (*人間には出来ません)
















「えー、今年一年はですね。この三種の神器、『希望』『勇気』『努力』を掲げて是非頑張って欲しい。以上」


 『想い』はどーしたんだよ。








 いやもぅ、あまりにもツッコミどころを連発してくれるんで、完全に目が覚めましたよ。

 所長、私は貴方から大切なことを学ばせて貰いました。









 『中途半端は敵だ!』









 きっとこのことを伝えたかったんですね。

 落ちるなら墜ちるトコまで堕ちよう、と。

 分かりました。しっかり伝わってきましたよ所長!
 貴方は歴代の所長の中でも最高位の伝説を築くでしょう!















 アホ伝説をな。


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 『三度目の正直』最後まで読んで下さった方! 有り難うございます! 楽しんでいただけたようでよかったです!
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 えー、本日ただ今帰宅いたしました。
 年末最後の大行事のためです。
 その間も、ザ・忘年会。
 私の中では亡霊の『亡』に怨念の『念』、妖怪『怪』と書きます。『暴燃塊』とも書きます。
 イヤなんだ、ホント……。エライ人の我が儘に付き合うのって疲れるから。

 そう。今の時代にスッゲー時代遅れのことをやらされました。
 その名も、ジ・一発芸。
 『一髪毛要』とも書きます(あのハゲ頭に捧げる言葉(笑))。
 いやー、下っ端は辛いよ。一週間ほど前に、入社三年目までの人は、何か最低一つ芸を用意してくることと言われて、一応本日ソレを披露して参りました。
 何をしたのか。
 その名もザ・手品。
 『体死ぬ』とも書きます。
 で、どんな手品をしたのか。
 その名も……止めよう、飽きた(酒入っているせいか、何かテンションがおかしい(汗))。
 トランプです。トランプ手品をしてきました。
 内容は非常にオーソドックスで、相手が引いたカードが何かを当てる物。ただコレのタネはホントにピンキリで、カードの向きが一枚だけ違う低レベルの物から、何回切っても最終的には一番上にそのカードが来るように仕向ける高レベル物まで様々です。
 私が今回使ったのは、マズシャンズセレクトという物を応用した中級クラスのタネ。
 お相手は一番上の上司でした。

「ソレでは、私に分からないようにそのカードをみんなに見せて下さい」

 上司がカードを一枚引いた後、私はお決まりの台詞を言います。

 そして上司がカードを戻したのを確認して、私は何回か切りました。上司が自分も切りたいと言ってきたので、渡して切らせました。しかし何回切っても結果は同じ。私はすでに何を引いたのか知っているのですから。
 相手が自分で選んでいるように見せかけて、実は私が選ばせている。
 ソレがマジシャンズセレクト。

 私は52枚のカードの中から上司が選んだカードを抜き出し、目の前に差し出しました。

「貴方の選んだカードは、コレですね?」

 上司は渋い顔になってカードを睨み付け、しばらく沈黙。
 負けを認めたくないのかと反応を窺っていると、ポツリと一言。














「ゴメン、忘れちゃった







 『ちゃった』じゃねぇよハゲ







 まぁ他の大勢の証人達が「あってる」と言ってくれたから良かったんですけどね。
 いや、ホント……酔っぱらいの相手は疲れます。まぁ、二次会がなかったのが唯一の救いなんですが……。

 みなさんは良い忘年会を向かえられましたか?


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 『貴方に捧げる死神の謳声 第一部』の本編とサブストーリーを一気に読んで下さった方! 誠に有り難うございます! 大感謝です! これからもヨロシクお願いします!
 十二月ももう終わりですね。忙しい時期です。師走ですから。
 みんな忙しいんですよ。それは分かります。よーく分かります。
 でもね、私宛送られて来たこのメールはないんじゃないですか?

『飛乃様

 いつもお世話になっております。

 先日田津寝られた商品の件ですが、要約発注のめどがたt増した。

 恐らく年明けs嘘うには届くと思います。

 ただ私がそのときにい折りませんので、何かフッ都合ゴザ増したら田辺サンマでご連絡下さい。

 ヨロシクお願いします』






 取り引きする気あんのかお前。





 まぁ、そんなわけで私の会社も明日が最後の勤務日です。
 ガンバレ、折れ俺。


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 『玖音の苦悩』読んで下さった、あおいさん、観柳さん、どうも有り難うございました! お二人にはまた別途メールでお礼を返したいと思います!
 えー、突然ですがこの方をご存知でしょうか。







 今日の昼休みに、南海キャンディーズの「しずちゃん」に似ている(口元?)という話題で盛り上がりまして。彼女が誰なのかを調べておりました。いろんな人に聞いたところ、名前はおぼろげに思い出せるんだけど、はっきりとは分からない、という人が殆どで、その名前を元にネットで検索してみました。


 候補として上がったのは、
「片瀬里奈」
「片瀬リナ」
「片瀬りの」
「片瀬里乃」


 とりあえず上から順番に入れてみることに。すると、













(゚Д゚)!?












 あわてて、ブラウザの「戻る」ボタンで緊急離脱。
 その直後に、隣の女性先輩が、

「どう? 分かった?」

 と言いながら覗き込んできました。幸い、画面が戻りきった後だったので大事には至りませんでしたが、あと数秒遅かったら非常に気まずい空気が流れるところでした。

「え、ええ。まぁ、ちょっと違ったみたいですね。別人でした」

 言葉を濁しながら他の名前で検索しようとした時、私の真後ろで事の一部始終を見ていた、例のB型自己中ブッチーが一言、











「まぁ、『片瀬里奈』っていう、AV女優がいることは確かみたいだね」















 台無し。









 もぅね……

























 って言ったらよけい空気悪くなるし、女性先輩の視線は痛いし、B型迷惑ブッチーは平気なツラしてるし、ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!
 WRYYYYYAAAAAAAAA!!!

 ちなみに正解は「かたせ梨乃」でした。……が、ンなこたもぅどうでもいい。orz


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 最近物がよくなくなります。
 手帳が消えたり、実験器具が消えたり、記憶が消えたり(ぇ)。
 まぁ別に誰が悪いわけでもなく、ただ単に私がどこにでも物を置きっぱにしているのがいけないんですが。

 で、今日。また一つアイテムが消えました。
 ハサミです。
 このハサミというのは持ち歩いていると結構便利なもので、段ボールを閉じているガムテープを切ったり、紐を適当な長さに切ったり、伸びすぎた髪の毛を切ったり(ぇ)。

 いつも胸ポケットに入れて持ち歩いているのですが、いつの間にかどこへやら。仕方なく別のハサミを探してキョロキョロしていると、

「はい」

 と言って、隣の男性先輩がハサミを差し出してくれました。
 思わずビックリ。私の顔から何が欲しいのか読み取ってくれたのでしょうか。以心伝心?
 まさかなと思いつつ理由を聞いてみると、

「だって飛乃君、ずーっと『チョキチョキ』って言ってるからさ」





 …………。
 ……え?




 まったく身に覚えないんですけど。






 自分の意思とは関係のないところで口が勝手に動いている?
 まさか自分の恥部を知らず知らずのうちに晒している?
 心配になって、他に変なことを口走ってないか聞いてみました。すると、

「あ、じゃあひょっとアレも無意識? いやさー、昨日だか一昨日だか忘れたけど、○○さん(上司の名前)にちょっと怒られてたことあったじゃん。そしたら飛乃君、ちっさい声で『お前がやれよ』と言うんだもん。俺ビックリしちゃったよ」




 な……。























 
 いつも遊んでいる空き地でも、そこに地雷が埋まっていると分かった途端、遊べなくなります。
 知らない方が良いことって、世の中沢山あるんですね。
 好奇心、猫を殺す。
 いい言葉だ(滝涙)。


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 『玖音の苦悩』読んで下さったお二方。そして『遠い記憶の彼方に』を読んで下さった方! どうも有り難うございます! 
 えー、小説のバナー絵ですが……スイマセン、企業秘密ということでお願いします(汗)。


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 午前十一時。
 デスクワークをしていた私の隣で、女性の先輩が突然声を上げました。

「はい消えたー」

 最初は何のことか分からなかったのですが、パソコンの画面を覗き見てようやく思い当たりました。
 今日は国家試験の合格発表日です。
 まぁ国家試験と言ってもピンキリでして、試験自体年に何回も行っているような資格です。なんで、合格発表もネット上でサクッと見れます。
 声からすると、どうやら落ちてしまった様子。
 八つ当たりが飛び火してくる前に、私はすかさず声を掛けました。

「『はい消えたー』ですか。なんか懐かしいですよねー。『なるほどザワールド』ですか」

「あれー、飛乃君もその世代だっけー」

「そうですよー。僕ももう立派なオッサンですからー」

「じゃあアタシは超立派なオバサンだー」


『あははははははー』














自爆。











 取りあえず今日一日、彼女の機嫌が悪かったのは言うまでもありません。

 いつまで続くんだろ……。orz


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『玖音の苦悩』読んで下さった方、どうも有り難うございました! 本編とはちょっと違った雰囲気、楽しんでいただけましたでしょうか。



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 えー、今日も大掃除がありました。
 場所はテストキッチン。その名の通り、料理をテスト的に作る場所です。
 四つ口コンロが八台。中華コンロが二台。大型冷蔵庫一台。大型冷凍庫一台。ディープフリーザー二台。
 かなり大きな部屋です。狩り出されのは、私も含めて十人。男女比は男2女8です。
 くじ引きの結果、私は冷蔵庫を担当することになりました。
 電源を落とし、中に入っている物を全て出し、棚を取り外して内壁をマジックリンと雑巾で拭いていきます。この日、私は他にもやらなければならない仕事があったので気合いを入れてとっとと終わらせることにしました。
 物が上に乗ったまま力技で棚を取り外し、速攻で拭いて、また力技で棚と物を一度に戻す。
 この効率的な作業により、冷蔵庫の掃除はなんとか三十分で終了。その間ずっと体を酷使したために、筋肉への負担は大きかったですが……。

 ともあれ、さっさと抜けて別の仕事をやるべし。
 私は意気揚々と大掃除の仕切りをやっている人に報告しに行きました。すると、

「あ、じゃあ次、冷凍庫の掃除お願いね」

 ……へ?

 よく見ると確かに冷凍庫は手つかず。
 人手が足りなかったのか、どうやら先に終わった人が担当する仕組みだったようです。

 しまったと思いつつも私は冷凍庫の掃除に取りかかりました。
 冷蔵庫の時のと同じく力技で。

 そして四十分後。ようやく終了。いざ報告に。

「じゃ、次。ディープフリーザーヨロシクね」

 ……な、なぬ?

 確かにディープフリーザーも手つかず。誰もやっていません。
 まぁ、男は私ともう一人だけだし、女の人はこういう力仕事はやっぱり遅いのかなー、と思って周りを見回すと、




「いや、だからさー、ホント知らなかったんだって」
「ウソーッ。あの顔は絶対怪しいって」


「一昨日の亀田戦、見た?」
「あーあー、でも結局判定勝ちじゃ、イマイチだよねー」


「最近朝つらくてさー」
「もー年なんじゃね?」

 























手ぇ動かせや、お前ら。







 しかもよく見ると、さっきまでいたはずのもう一人の男がいなくなっている。
 慌ててそのことを聞くと、

「あ、なんか別の仕事があるとかで、さっき抜けてったよー」






















「その分、飛乃君が頑張ってね。やっぱ男手ないと、つらいんだよねー」








 …………。


 





 ……………………。






























 でも言いたいいぃぃぃぃぃぃぃ!
 WRYYYYYYYYYYYYYY!!


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 『一緒に孤立、してくれますか?』最後まで読んで下さった方、どうも有り難うございます! 太郎の真骨頂は次の『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』で発揮されますよ(笑)。

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 私が大阪から東京に来て、はや三年。
 生活環境の違いには色々と驚かされました。
 駅の公衆トイレに最初からトイレットペーパーが備えつけられていたり、マクドナルドのことを『マクド』と呼ばずに『マック』と呼んでいたり、体が浮かび上がるほどの満員電車を体験したり……。
 まぁ、色々ありましたよ、ホント。
 中でも一番驚かされたのはやはり、ツッコミの乏しさでしょうか。
 もー、ホントにボケてもボケてもツッコんでくれない。

 例えば、私は一応自炊しているのですが、所詮男の作る料理です。取りあえず食べたい物をフライパンにぶち込んで火を通すだけ。当然不味い物は沢山できます。中には異臭を放つ物も……。
 で、そのことを喋っている時に、

「いやー、この前作った料理。腐った納豆みたいな匂いしたんですよー」

「へえー、大変だったねー」



 いやいやいやいや、納豆最初から腐ってるし!



 ……まぁ、こんな感じです。
 これを俗に『ボケ殺し』と言います。
 大阪では違法です。三百万円以下の罰金または、五年以下の懲役に処されます。
 なんてこと言っても、またボケ殺されるのは目に見えていますので言ってませんが。



 しかたないのでレベルを下げて行くことにしました。
 もっと分かり易くボケて、ツッコませようという訳です。



 ところでこの前、ボーナスが出ました。
 当然、「何を買うのか」という話題で盛り上がります。
 
「飛乃君ってさ、何か欲しい物とかあるの?」

 私はすかさず答えました。

「そうですね。強いて言うなら……家族愛、ですか」

「え? 昔、虐待にあったとか?」






 コラ!






 こっちはボケとんねん! 分かるやろ! なんで職場で、そんな重い悩み事カミングアウトせなあかんねん! 自分カウンセラーかい! どー考えてもおかしいやんけ!



 ……とまぁ、一人ボケ一人ツッコミに終わってしまいまして。
 更にレベルダウンしなければならなくなりました。



 つい最近、大掃除がありまして。場所によっては水を沢山使います。
 で、ホースが暴れてその水を頭からかぶってしまい、びしょ濡れになってしまった時のこと。


「おいおい大丈夫? 着替えとか多分、総務に置いてると思うよ」

 私はそこですかさず、

「全然平気ですよ。僕、今の親に拾われる前は川の近くで生活してましたから

「……ゴメン」





 (゚Д゚)ゴルァ!





 ワレ自分、真に受けんなや! ンなワケないやろ! なんで謝っとんねん! なんで『触れてはいけない過去に触れてしまった』みたいな雰囲気になっとんねん! ちゃうっちゅーねん! ボケやボケ! ガンガンツッコんでこんかい!



 ……とまぁ、誤解を解いた後、なぜか相手にキレられてしまったり。
 私が悪いんでしょうか? 違いますよね?
 そうです。こんなところで、めげるわけにはいきません。



 で、今日。
 会議がありまして。沢山の資料を配られました。
 その紙の山を見た瞬間、私の頭に閃く物があったのです。



 会議が無事終了し、私は自分の机に戻って先程の資料を一枚取り出しました。
 そして隣りに男の先輩がいるのを確認し、おもむろに『カブト』を折り始めました。
 「子供の日」とかに新聞紙で作るアレですね。
 心の中ではもぅ、


 さぁこのツッコミどころ満載な姿を見てお前はどう思う!


 と、熱い声を隣の先輩に掛け続けていました。

「あれ?」

 そしてついに、先輩が私の奇行に気付きました。

「飛乃君さ……」


 よし来い!


「そこって山折りじゃないの?」





 (`Д′)オンドリヤァァァァァァァァァ!




 よりによってソコかい! ソコツッコムんかい! なんでやねん! 会議の資料で折り紙! しかもカブト! もっと目立つところツッコまんかい! どんだけヒネクレとんねん! 「ツッコムトコちゃうやろ!」ってコッチがツッコまなアカンやんけ!



 ……まぁ、そんなこんなで。
 どうやらココでは、私はボケではなくツッコミ担当のようです。
 物心ついてから、ずっとボケで生きて来たのに……。



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 私の席の隣にいる女性の先輩は非常に恐い方です。
 冗談が死の宣告に聞こえたり、笑顔が悪魔の微笑みに見えたり……。
 入社当初からの付き合いである彼女には、もはやDNAレベルで恐怖の記憶を刷り込まれ、言ってることが違うと思っても反論する気などゾウリムシの繊毛の先ほどもおきません。
 昔は仕事のミスなどでよく怒られたものです。
 「怒る」と言っても怒鳴る訳ではなく、一ヶ月ほどろくに口を利いてくれなくなったり、目すら合わせてくれないようになったり、みんなに送っているメールを私にだけ送ってくれなかったりと、ツンドラ気候ばりの冷血っぷりを遺憾なく発揮してくれました。

 しかし今では私もそれなりに仕事をこなせるようになり、そんな生き地獄を味わう機会も少なくなってきました(完全に無くなったわけではありませんが(血汗))。
 ところが、です。今年の九月に入ったばかりの中途採用の社員がいまして。
 彼がまた超B型人間。
 周りを巻き込んで迷惑と言う名のばい菌を撒き散らしてくれました。そして思った通り、そのばい菌は恐い先輩に飛び火してしまったのです。
 彼女が愛用している調合用のフレーバー(香料)。そのビンを勝手に持ち出して、しかも紛失してしまったのです。

「飛乃君……。あのさー、あの人なんか頭おかしくない?



 キラーパス、キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!



 彼女の怒りはなぜか、席が隣である私に飛び火しました。


 一大事です。


 人生の崖っぷちです。


 生命の危機です。


 つーかいっそのこと殺してくれ。


 とにかくすぐにでも手段を講じないと、鬱病になって藁人形とお友達になってしまいそうでした。
 なので私は、そのB型迷惑社員に彼女がどれほど恐いかを、実体験も踏まえて良く教えておきました。

 それが今から大体二ヶ月ほど前。



 そしてつい先日。例のB型迷惑ブッチーについて彼女と話している時に、

「あの人さー、最初は無茶苦茶だったけど、最近大人しくなったよねー」

「え? あ、ああ。最初の頃に大分おどしときましたからね」

「えー? 飛乃君おどしたのー? 恐い恐い









 アンタがな。








 いやもぅ、ビックリするくらい効果テキメンでしたよ。ホント。
 きっと私の説得の仕方が、よほど真に迫っていたんでしょうね。なにはともあれ、メデタシメデタシです。


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 私の小説を全て読んで下さったという素晴らしい御方! 本当に大感謝です! 活力全開です! コレからも沢山の作品を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします!


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 本日は朝から嫌なこと続き。
 目覚まし時計の電池が切れてて寝坊するわ(十年以上の付き合い)、慌ててたからドア枠に小指ぶつけるわ(爪割れました)、タバコを落とすわ(まだ二本しか吸ってなかったのに……)、大切なサボテンの腕が一本折れるわ(コレが一番ショック)。
 
 で、悪いことというのは何故か続く物で、会社の分析装置にトラブル発生。液体クロマトグフラフィーという分析装置で、色々とオプションが付いて定価一千万……。勿論修理費もバカになりません。
 ちょっとくらいの異常なら私でも対応できるので、流路系を外したり付けたりしながら原因を探っていきました。そして十分後、ついにトラブル箇所を特定。しかしここからが問題。
 その箇所とはカラム本体。カラムというのは、いわばこの機械の心臓部です。これが無ければ何も出来ません。そして非常に繊細なため、素人がここに手を出すことは無謀です。
 なのに私は何を思ったのか、カラムの分解を始めました。きっとトラブル箇所を手早く見つけられたことに気をよくしていたのでしょう。一人前の整備士気取りでした。
 が、少し分解したところで断念。中に詰まっている白い粘土のような物を見て私ではどうにもならないと悟りました。しかたなく業者に連絡。すると……

『……え? ソコ……開けちゃったんですか?』

 何故か絶望的な様子の電話の向こう側。
 しばらく重い沈黙が続き、

『じゃもうダメですよ。部品ごと取り替えないと』








 …………。
 ……え?







 部品ごと? カラムを?

 さっきも言いましたがカラムは機械(定価一千万)の心臓部です。
 私は恐る恐る値段を聞いてみました。

『そうですねー、ざっと60万くらいですかねー』

 ろ……。







 …………。







 ……………………。


































































 おかげでもぅ、朝の嫌な出来事なんてでもなくなりましたよ。

 そう言えば昔、小学校の先生が、手を怪我して泣いている生徒に言ってました。

『手ぇ痛いんやったら、脚にもっとでかい怪我したらええねん。そしたら手ぇは痛なくなる』

 みんなで大爆笑してましてたあの頃が懐かしいなぁ、ウフフ、アハハ……。
 来週上司に何て言おうかなぁ……(ぢつはまだ言ってなかったりして……)。


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 『一緒に孤立、してくれますか?』を読んで下さっている方(藤間さん?)、どうも有り難うございます。リアリティがあると感じられたのは、私の実体験も含まれているからかも知れません(汗)。

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あおいさん! いつもいつも元気万倍になる感想メール有り難うございます! たっぷり時間を掛けて返事させて貰います!


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プロフィール

Author:飛乃剣弥
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
ある種の相方

Side:バナジウム虎吉
 かえってきたツッコミ猫。
 マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
 あと♀。
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登場人物相関図

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登場人物紹介
『魔女』
 現部署の同僚。女性。その柔和な微笑みは5人もの男をたぶらかし、飾り気のない言葉はオヤジ衆限定で大ウケする。真面目で頑張り屋さんなんだけど、薄氷でできた心を持つ、庶民的魔女の代表格。上唇の産毛が、近距離だとヒゲっぽく見えるのは、私が墓場へ持ち込むアーティファクトの一つ。


『漢♀』
 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。


『イジメてちゃん』
 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。


『毒メン』
 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。


『テキトー』
 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。


『大胆撫子』
 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。


『逆コナン』
 現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。


『シャドウゲイト』
 現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。


『ザラキ』
 現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。


『ジェシー』
 本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。


『キャサリン』
 側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。


『トリビアン』
 元上司。すでに退職。男性。四十代後半。強い者に弱く、弱い者に強い。常に底知れない小物オーラをまとう。何にでも『へぇーへぇー』と返すため、ソレが重要かどうかの判断が非常に難しい。必殺技は『赤ちゃん喋り』。


『アバウト・ミー』
 前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。


『デコっぱら』
 前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。


『年下おかみ』
 前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ


『人妻カオス』
 前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。


『お局様』
 前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。


『飛躍魔人』
 前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。


『死語使い』
 前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。


『ミス・ミスター』
 本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。


『ブラック・マジョム』
 前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。


『ヨソ様』
 四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。


『ザ・ハーレム』
 本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。


『サリ平』
 元特許部署の人。男性。三十代後半。「サリーちゃんのパパ」と「波平」のキメラ体。現在は退職してプー。基本的に毛深いが大切なところは薄い。ハゲい。
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