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 後悔はするが反省はしないッ!
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今日で三月も終わりです。
 来週からはついに新年度。
 実は私の会社、一ヶ月くらい前に結構大きな機構改革がありまして。総勢170名もの異動がなされました。私のいるドレッシングチームから「ミス・ミスター」関連記事1関連記事2)が抜けていったのはそのせい。

 で、人も入れ替われば当然物も入れ替わります。
 要らない書類、要らない机、新しく入ってくる人員、そのためのスペース。
 これらの整理はすべて下っ端の役目です。


 つまり私の。


 しかしさすがに一人はキツイだろうと上司も配慮してくれたのでしょう。
 私の次に下っ端の人と一緒にやることになりました。

 まずは要らない書類の整理から。
 『保留』という名の下にごちゃ混ぜになった書類をキャビネットから出し、片っ端からダンボール箱に詰めていきます。後で「やっぱりいる!」とかいうクレームは当然却下です。
 私ともう一人の先輩の独断と偏見で、ひたすら詰め込んでいきます。
 次々と積み上がって行くダンボール箱。
 それが十個ほどたまった時、私達は一息つくことにしました。

「さすがに疲れるね」

 給茶器のある休憩室でくつろぎながら、互いに顔を見合わせます。
 ホントに疲れます。普段運動をしていないせいもあるのでしょうが、腕がパンパン。

「何かアレッスよねー。だんだんダンボール組み立てるのもメンドくなってきましたよねー」

 組み立てる、と言っても底をガムテープでふさいで止めるだけなのですが、疲労がたまってくるとソレすらも億劫になってきます。

「そーいや前にテレビで、かなり画期的な化粧箱見ましたよ」

 化粧箱、というのはお歳暮やお中元などを送る時に使う、ちょっと豪華な外箱のこと。内装も結構凝っていて、組み立て方も複雑です。
 しかし、以前私がテレビで見たのは、ソレがなんとワンステップで出来る構造になった化粧箱。

「へーぇ。どんな」

 聞かれたので説明しようとしますが、なかなか上手い言葉が思い浮かんできません。

「だから……その、まず端を立てでてすね。内っかわに折り込む様に力を入れると箱ができるんですよ」

「サッパリ分かんない」

 でしょーね。

 とはいえアレは映像を見せないと何とも言えません。
 なのでジェスチャーで何とか伝わらないかと思って、身振り手振りを交えながら説明しようとすると、







「だからこう……バッ
ってやってシャキッ! ってなったら、ガタン! って感じなんですよ」








 ……は!






「余計わからん」








 ど、毒されている……。








 ミス・ミスター・ウィルス……。いつの間に……。







 おかげでこれからは自我を保つため、毎日が緊張の連続です。
 俺は正常だあぁぁぁ! ヽ(`Д´)ノ コンチクショォォォォォ!!



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『遠い記憶の彼方に』を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 『オモシロイ』。その一言が何よりも嬉しいです!

『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! 有り難うございます!

『三度目の正直』と『明日の香り』を読んで下さった方! 有り難うございました! まったく毛色の違う作品でしたが、楽しんでいただけましたか?
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今日の昼休み、いきなり『職場リーダー』の選出が行われました。
 職場リーダーというのは、労働組合と組合員達との橋渡し的な存在です。具体的にどんなことをするのかと言えば、説明。
 アレが決まった、コレが拒絶されたということをいちいち皆に説明しなければなりません。
 まー、ぶっちゃけ貧乏クジです。
 出来ればやりたくはありません。

 が、その候補の一人に私が選ばれました。
 恐らくぺーぺーのさだめというやつなのでしょう。
 そして候補はもう一人。
 例のB型自己中ブッチーです
普通? 許容範囲内? 常識?、(胃がキリキリと…… )、(幼稚園の時に学ぶべき事 )、(報われない努力 )、(迫真の実技 )。

 彼も社歴からすれば私より浅いです。多分、そう言う理由で候補に上がったのでしょう。

 そしてここは民主的にということで(どこが!?)、投票制で職場リーダーを選出することになりました。議長のPCに、どちらが適任かをメールで送信します。

 結果。


 B型ブッチー 4票


 
 私 7票





 見事に当選してしまいました(涙)。




 さて、まず私がやるべき事。


 それは私に投票した者の見つけだし。


 彼らはです。

 
 取り合えず隣りに座っている「死語使い」にどちらに投票したのか聞いてみると、

「アタシは飛乃君には入れなかったよー。だって可哀想だもん」

 ええヤツや……(ホロリ)。

さらに隣りに座っている「飛躍魔人」は、

「まぁ、一応同じチームだしね。向こう側に入れといたんだけど」

 コイツらほんまに……(ホロリ)。

 けどさすがに「お局様」は……。

「飛乃君、職場リーダーになっちゃったんだ。大変だね」

 ま、まさか貴女までもが……。信じられない……。
 いやいや、世の中捨てたモンじゃありませんよ。


 と、いうことは。私も当然B型ブッチーに入れたので、これで四票。
 つまりこの三人以外は敵か。

 まぁいい。「お局様」「飛躍魔人」が私に入れないでくれただけでも有り難いのだ。
 今回はコレでよしとしよう。

 で、午後の三時頃。
 同じ居室の別の女性が、

「あ、飛乃くーん。結局、リーダーやることになったんだー」

 ふん。何を白々しい。
 お前もしっかり俺に入れたクセに。


「アタシは飛乃君に入れなかったのにねー」


 ……へ?

 今、何と?

 私に入れていない?

 本当ですか?


「本当だよ。アタシ、向こうの人の方が嫌いだモン」


 まぁ、その判断基準はどうかと思いますが、どうやら本当に私に入れなかった様子。
 しかしコレでは五票になってしまう。
 計算が合わない……。
 まさか議長が間違って報告した? 敵は一人少ない?





 いや……






 まて……






 違うぞ。







 いるじゃないか。






 どちらに入れたか明言していない人が……。







 ……お、恐ろしい。あんなセリフを笑顔で言えるなんて。
 どうやら彼女はすでに人間の領域を越えているようです。


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『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! どうも有り難うございました!
 復活!

 いやー、健康体って良いですねー。
 いつも朝は「くそっ、ねみー。会社休みてー」とか思っているのですが、病気だとその不満すら覚える余裕もありませんからね。
 今朝もやはり眠かったことは眠かったのですが、そう思えること自体幸せでした(笑)。
 何気ない日常に幸せって詰まってるのね、ホント……(シミジミ)。

 さて、今日は三時間も残業してしまいました。さっき帰ってきたばっかです。
 やはりちょっと休むと仕事がたまってるー……。うーむ、こりゃしばらく遅いな。まぁ、残業も健康だからこそ出来ることなので、考えようによっちゃ別にいいんですが。

 ところで、私のチームは現在三人です。「ミス・ミスター」が異動で抜け、「死語使い」と、ちょっと話しかけづらい女性と私の三人で一緒に仕事をしています。
 他の二人の女性はキャラリアも高く、私よりずっと長時間働いております。なのでいつもなら、私が帰る前に彼女たちがいなくなるということはまずありませんでした。
 しかし、今日はちょっと違いました。

 八時過ぎ。
 すでに居室には私達三人以外、誰もいません。上司も帰ってしまいました。そして――

「おさきでーす」

 と、死語使いの声。
 ついに彼女もいなくなってしまいました。どうやら彼女はいつもこの時間帯に帰っているようです(スゴイネ)。
 残されたのは私と、普段殆ど喋らない入社二十年目のベテラン女性の二人だけ
 この時間になるとエアコンも止まり、静まりかえった居室内にキーボードを叩く音だけが響きます。
 異常に重い空気。
 私も早く帰らねばと、つかみ所のない焦燥感に駆られてきました。
 すると喉の奥からせり上がってくる物が。
 私の病気。まぁ殆ど治ってはいるのですが、咳だけは完全には止まっていません。ほら、病気の後って何かこうちょっとした猶予期間みたいなのがあるじゃないですか。
 今はその段階です。


「ゲホン!」


 さすがに我慢できず、私は一回だけ大きく咳き込みました。
 まさに静寂を撃ち破る闖入者。
 すると――

「そういえば飛乃さん、さ。病気治ったの?」

 普段話さない彼女の方から話しかけてきました。
 彼女なりに気を遣ってくれたのでしょう。恐そうな雰囲気からは想像できない優しさを見せられると、ちょっとグラッときます(ぇ)。

「ええ……。でもまだ咳がちょっと……」

「ああ、分かる分かる。咳ってなかなかとまんないよね」

 お、何だ何だ。
 やけにフレンドリーで良い感じだぞ。

「そうなんですよねー」

「そーゆーのって何てゆーんだっけ……。病気の後の長引くヤツ……」

 病気の後? 何か名称あったか?
 彼女はちょっとコチラを見ながら考え、

「あー、何だったかなー……」

 更に考え、

「ココまで出てきてんだけどなー……」

 そして、何か思いついたのか眉を顰めながら、



















「後遺症?」



 ちげーよ。










 いやー、ビックリしました。
 咳くらいで日常生活に支障をきたすほど弱々しく見られているのでしょうか。
 コレから彼女のことは「飛躍魔人」と呼ぶことにします。

 でもまぁ、ちょっと距離が縮まったみたいでよかったです(笑)。


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 今日、ちょっとだけヘコむことがありました。
 ワープロを打っていれば誰でも経験があると思います。

 誤変換。

 今では辞書ソフトの頭も大分良くなって少なくなりましたが、昔はもう酷かったです。

 例えば、



『怪我の治療を』




 が、








『毛がのち量を』

(どうなったの!? 増えたの!? 減ったの!?)






『眼鏡店』




 が、









『目がね点』

(コッチがな!)



 あとこれは割と最近の事なのですが、

『ここ数年で』




 が、















『ココ吸うねんで』

(ドコをやねん!)





 まぁ、次点では『調味料』『超微妙』(俺のこと?)と打ったり、『エチケット』『エッチゲット』(厨房?)と打ったりもしました。




 で、今日。




 報告書を書いている時に『オレイン酸』と打ち込むことがありまして。
 *オレイン酸……n-9系列に分類される一価(モノ)不飽和脂肪酸。


 変換すると、


















 俺陰惨














 *陰惨……暗く、むごたらしい・こと(さま)。











 そ、そうだったのか……。知らなかった……。




 言われてみれば心当たりがないこともない……。







 …………。









 休日、家に引きこもって小説書いてて何が悪いんだよ! ヽ(`Д´)ノバーカ!
 

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『未完の魂、死の予定表』読んで下さったお二方! どうも有り難うございました! 最後まで飽きずに楽しんでいただけましたでしょうか?
『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! 感謝感謝です! 太郎の非常識っぷりには付いて行けましたか?
 どこの会社でも秘密に対する決まり事は色々あります。
 例えば、一定の権限がないとデータベース上で見られない情報があったり、PCからデータを持ち出すためには、そのファイルにパスワードをかけてロックしなければならなかったりだとか。
 あと紙ベースでやり取りをしなければならない極秘の情報には、「コピー不可」だとか「社外秘」だとかいう赤ハンが押されています。
 当然書かれているとおり、その用紙はコピーしてはいけませんし、部外者に見せたりしてはいけません。



 でもね。


 ウチの会社。



 経費削減の一環とかいってその極秘資料、













コピーの裏紙に使ってますから!













 残念!














 機密情報だだ漏れ斬りぃ!






 ……頭悪すぎだろ。ウチの会社。


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『未完の魂、死の予定表』を最後まで読んで下さった五人もの方々! 本当に有り難うございました!

>一言コメントを下さった方
 ハッピーエンドを楽しんでいただけたようでなによりです! こちらこそどうも有り難うございました!

>アキトさん
 はい、我ながら凄いハッピーエンドだと思いました(笑)。反則ギリギリかアウトか、と言ったところでしょうかw。もう、どれだけ強引な展開であろうと、ハッピーエンド以外書けなくなってしまった私……(汗)。

>ヴィルアスさん
 メールでのご感想どうも有り難うございました! コチラもすぐにメールにてご返信させていただきます!
今日、何か知らない人が私の居室に遊びに来ました。
 まぁ、知らないと言っても単に私が知らないだけで、周りの反応を見てみるとかなりの古参のようです。
 私の上司がやたら下手に出ていたり、普段恐いお局様が気持ち悪いくらいの愛想笑い浮かべていたり。
 となるとやはり気になるのは、その人の階級。
 スーツ姿でいるところを見ると、どうやら彼は本社の人間のようです。
 本社では私のいる研究所とは格付けがちょっと違っておりまして、「業績職」「準業績職」「基幹職」「準基幹職」と大きく四つに分かれていて、その中でまた一級から三級まであります。
 で、準業績職以上は管理職と言われ、課長、部長などのいわゆるリーダークラスです。
 業績職の人間は殆ど役員クラスなので、下っ端の私は殆ど会ったことがありません。
 私の上司のへりくだりようをみると、まさか彼が噂の業績職の人間なのでしょうか。

 ベテラン社員である『死語使い』の女性に聞いてみると、


「あー、あの人ね。あの人はウチらで言うところの次長かな」


 ほぅほぅ、次長ですか。
 では次長というのは本社ではどの辺のクラスなんでしょうか。


「えーっと、次長はねー。何て言うのかなー」




 彼女は少し考えた後、














「あーうん。部長と課長の間かな」










 知ってるよ。









 ワザと? ワザとですか? バカにしてます?
 それとも私の被害妄想が激しいだけ?

 女の人って思考が複雑だからよく分からないんですよ(違う)。

 ……ちなみに次長とは準業績職でした。


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『未完の魂、死の予定表』チャプター4を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 次で完結でございますので、もう少々お待ち下さい。
 会社の女性社員の一人、ミス・ミスター
 彼女はありとあらゆることを『雰囲気』で表現します。
 で、今日の昼休み。
 彼女が居室でお弁当を食べながら同じ部署の女の子と喋っておりました。別に聞くとはなしに耳を傾けていると、


「それでさー。電車乗ろうとしたら人がギャーっ感じで。やっと入れたと思ったら席ギューって感じだったの」

「まぁ一日くらい良いじゃん」

「でもね、でもねっ。優先座席にノッサーってしてる人いて、チョー自己中なんだけど」

「あー、それムカツクかも。荷物くらいどかせって感じよね」

「でしょでしょ? だからなんか朝から頭ん中ずーっと、照りっ放しなんだけど」

「……アタシに八つ当たりとかしないでね」













 リアル・ブログペット?












 端から聞いていると、何の脈絡もない言葉を繋ぎ合わせただけにしか聞こえません。
 ほら、会話っていわゆるキャッチボールじゃないですか。でも彼女の場合、凄い魔球が飛んでくるんですよ。
 消えるどころか目の前で核爆発、みたいな。
 ただソレをちゃんと受け取って返す方も返す方です。
 長く付き合っていると慣れてくるものなのでしょうか。

「あ、そーそー。昨日なんか懐かしい夢見ちゃってー」

 彼女の夢? きっと私には想像すら出来ない天外魔境が繰り広げられているのでしょう。


「何だったかなー。なんかのCM。ほら、こー、なんかガシーって見てて、ヒタヒタしてくるヤツ」


 ガシー? ヒタヒタ?

 そんな訳の分からない情報で伝わるわけ――


「あぁ、ドモホルンリンクルね




 ( ゚Д゚)!?







「そー! ソレ!」



 (゚Д゚ )!?


 宇宙人どうしの会話は、周囲に混乱と悲哀をばらまいてくれます。

 いつ洗脳されてもおかしくない……。


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 今日の午前中。私がPCに向かってデータの入力作業をしていると、背後で黒い殺気を感じました。
 体を震わせながら振り返ると、そこには例のお局様の姿が。
 私の原初の記憶に恐怖を刷り込んだ御方です。
 身に覚えはありませんが、きっと何か失敗でもしたのでしょう。

 そうです。そうに違いありません(自信アリ)。

 ああ! そう言えばこの前、購入した化学物質の入力を怠っていた時のことについて、まだ何も触れられていない!
 時間差攻撃か!? 油断させたところを一気にグサッ! って寸法か!?


「飛乃君……」


 は、はひ……。何でござりましょうか……。







「アリガトウ」






 …………。














































吐血





  な、なんだ!? 今なんつった!?



 なにが起こった!?





 『アリガトウ』?




 俺は怒られこそすれ、お礼言われるようなことした覚えはないぞ!(開き直り)



 いや違う。

 『アリガトウ』ではない。


 『a rigor 刀』だ!


 直訳すれば、『苦難の刀』


 意訳すれば『これからアタシがアンタのこと、不幸のどん底に突き落として、八つ裂きにしてあげるから覚悟しなさい! オーホッホッホッ!』ってことだ!




 間違いない!





 だが……だが……。









 彼女のちょっと照れたような笑みは何だ!?







 いや……。





 そ、そうか……。





 分かった!




 マフィアはターゲットを消す際、相手を油断させるために豪勢な贈り物をするという。

 かつて世界を震撼させたコンピュータ・ウィルス『I love you』。甘い言葉の後に待つ悲劇

 日本の昔話でも有名なのがあるじゃないか。
 『浦島太郎』
 お土産、と言って渡された玉手箱を開くと……






 そうか……。






 そういうことか……。






 読めた!





 完全に読めたぞ!







 つまり……!
































 ってことだ! 今度こそ間違いない!













「飛乃君どうもアリガトウ。ホワイトデーのお返し








 ……へ?







 ホワ……?







 …………。






 ……あ!





 思い出した。





 思い出しました。



 そうです。



 今日はホワイトデー。

 我々男性陣から女性陣の皆様にプレゼントを送る日です。

 今年は別の人がとりまとめて買ってきてくれていたので、すっかり忘れてました。
 そう言えば一週間ほど前、千円徴集されましたよ。

「それじゃ」

 お局様は私の前から去り、別の男性にも『アリガトウ』とお礼の言葉を。
 普段は恐い人ですが、こういうことはキッチリやる人なんですね。

 それにしても……。












ふう……。













 心底安心しました。


 もう彼女の恐怖呪縛からは逃れられそうにないです……。orz


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>アキトさん
 『未完の魂、死の予定表』チャプター4を読んで下さってどうも有り難うございました! なんとか欺けたようで何よりデス。それでは次は最終話でお会いしましょう。ではではー。

>ヴィルアスさん
 『未完の魂、死の予定表』チャプター4を読んで下さってどうも有り難うございます! ご質問の件に関しましては今夜中にレスいたしますので少々お待ち下さい。
 私の会社には食堂という物はなく、昼食は全て仕出し弁当です。朝、カードリーダーに社員カードを通して、三種類の中から選びます。メニューは三つとも全て日替わりなのですが、「スペシャル定食」「A定食」「B定食」と簡単な区分けがされております。
 「A定食」は極めて無難な弁当。「B定食」は好き嫌いがハッキリ現れる弁当。
 そして「スペシャル定食」は名前の通り量も多くて具材も豊富です。ただ他の二つより百円高いです。

 で、私の同期の一人に、根は良い奴なのですが、カンに障るようなことをたまー言う奴がいます。
 例えば今日、彼と一緒に昼食をとっていると、


「なんでみんな百円くらいケチケチすんのかな」


 スペシャル定食を食べながら周りの社員達を見回して、どこかバカにしたような口調で言ってきました。
 どうやら彼はスペシャル定食しか食べないようです。


「学生ならともかく、社会人なのにねー」


 本人に自覚はないようなのですが、明らかに他を見下しています。
 私はB定食だったので、ちょっとイラっときました。
 別にお金がないわけじゃなくて、単にこのメニューが好きなだけだし、あまり食欲がない時にボリュームのある物を食べたいとは思わないでしょう。


「俺なんかA定とかB定とかのメニューすら見たことないよ」


 カードリーダーの近くには各定食のメニューが貼られているのですが、最初からそんな貧乏くさいもの注文するつもりもないので見たこともない。
 彼はこう言いました。
 たかが百円くらいで、なぜそこまで見下されなければ分かりませんが私も立派な社会人です。


「A定はメニュー細かく書かれてるから選びやすいしアタリハズレないやろ。B定は聞いたことないのメニューに書かれてる時あるから、どんなん出てくるか結構楽しみあんで」


 と、大人の対応。( ̄ー ̄)
 メニューを見たことがないというなら、一度くらい見せてあげるのが社会人のマナー(ウソ)。せめて、それから比較してほしいものです。
 すると彼はちょっとうなった後、








「まー、確かにそうなんだけどねー」










 見てんじゃねぇか。












 まぁ、こういうちょっと頭の悪そうなところが彼のチャームポイントでもあるとかないとか……。


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『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 憂子のロリ具合はいかがでしたでしょうか(笑)。
 昨日、会社の健康診断がありました。
 まぁ内容はごくごく一般的で、尿検査、握力検査、体重測定、身長測定、視力検査、そして血液検査。
 いつも通り、取り立てて問題の無いまま検査は進行(ちなみに視力は裸眼で両目1.5でした。ふふふのふ(コレしか取り柄のない私))。
 そして最後の血液検査。
 いつもはその後の仕事にあまり支障が出ないよう、利き手ではない左腕から血を抜いて貰っています。しかし血を抜く看護婦さんが、

「あれっ、この血管あまり太くないですねー。すいませんが右腕の方見せていただけますかー?」

 と、間延びした声で言ってくるので仕方なく右腕を出しました。

「あ、いいですねー。こっちの方が逞しくてやりやすそうですねー」




 なんかやたら目が輝いているように見えるのは気のせいでしょうか?




 まさか血管フェチ?



 
 そんなモノ聞いたこともありませんが、このご時世あったとしても不思議ではありません。私はちょっとビビリながらも、彼女のすることに身を任せました。
 相手はプロです。ちょっと性格がおかしくても手際の良さはさすが。
 一瞬で私の二の腕をゴムバンドで縛って血管を浮かせると、殆ど痛みを感じるさせることなく注射器を挿入。そしてプラスチックの小さな試験管の中に、血液を採取していきます。
 そのままの状態でしばらくじっとしていると、




「あっ……」



 急に看護婦さんが声を上げました。

 なんかもー、『やっちゃったー』って感じの。


「あ、スイマセン。ちょっと待ってて下さいねー」


 そう言い残して彼女は試験管を外し、ソレを持って後ろに控えていた婦長さんみたいな人とヒソヒソ相談。で、すぐに帰ってきて私に笑顔を向け、


「あ、大丈夫ですよー。どうもお疲れさまでしたー」


 何事もなかったかのように終了。

 そして私から抜いた血液の入った試験管を、専用スタンドに立てました。

 ソレを見てすぐ分かりましたよ。彼女のミスが。



 なんかね、他の人のと比べて私の血だけ





















 倍くらい多い
んですけど。















 いやー、まさか血管フェチならぬ血液フェチだとは……。


 世の中色んな人がいますよ、ホント。


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 『冬摩のハッピー・バースデー』読んで下さった方! どうも有り難うございました!
 『ロスト・チルドレン』を読んで下さった方! エンディングを気に入って頂けて光栄です! けど、ああいう終わり方の作品はもぅ書かないかもしれません(汗)。キリ番リクエストがあれば別ですが。
 『キミの口から腹話術、してくれますか?』を読んで下さっている方! 今のところ楽しんでいただいているようで何よりです!

 >アキトさん
 『未完の魂、死の予定表』をチャプター3まで読んで下さってどうも有り難うございます! この先の二話も頑張って書いていきたいと思います。ただ『調理』という言葉は、ちょっと、ね……(苦笑)。

>あおいさん
 毎回毎回いろいろと考えて下さって本当に有り難うございます! またメールにてご返信させていただきますね!
プロフィール

Author:飛乃剣弥
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
ある種の相方

Side:バナジウム虎吉
 かえってきたツッコミ猫。
 マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
 あと♀。
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登場人物相関図

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登場人物紹介
『魔女』
 現部署の同僚。女性。その柔和な微笑みは5人もの男をたぶらかし、飾り気のない言葉はオヤジ衆限定で大ウケする。真面目で頑張り屋さんなんだけど、薄氷でできた心を持つ、庶民的魔女の代表格。上唇の産毛が、近距離だとヒゲっぽく見えるのは、私が墓場へ持ち込むアーティファクトの一つ。


『漢♀』
 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。


『イジメてちゃん』
 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。


『毒メン』
 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。


『テキトー』
 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。


『大胆撫子』
 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。


『逆コナン』
 現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。


『シャドウゲイト』
 現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。


『ザラキ』
 現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。


『ジェシー』
 本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。


『キャサリン』
 側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。


『トリビアン』
 元上司。すでに退職。男性。四十代後半。強い者に弱く、弱い者に強い。常に底知れない小物オーラをまとう。何にでも『へぇーへぇー』と返すため、ソレが重要かどうかの判断が非常に難しい。必殺技は『赤ちゃん喋り』。


『アバウト・ミー』
 前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。


『デコっぱら』
 前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。


『年下おかみ』
 前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ


『人妻カオス』
 前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。


『お局様』
 前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。


『飛躍魔人』
 前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。


『死語使い』
 前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。


『ミス・ミスター』
 本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。


『ブラック・マジョム』
 前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。


『ヨソ様』
 四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。


『ザ・ハーレム』
 本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。


『サリ平』
 元特許部署の人。男性。三十代後半。「サリーちゃんのパパ」と「波平」のキメラ体。現在は退職してプー。基本的に毛深いが大切なところは薄い。ハゲい。
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