後悔はするが反省はしないッ!
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えー、本日休日出勤しておりましたー。
いつより遅く起きて早く帰れるとはいうものの、気分は最悪なモノでした。
普段なら今頃ぼーっとROMでファミコンしてたり、執筆してたりするのにと思うと歯がゆくて仕方ありません。
で、どす黒い気分で帰りの電車に乗ると、やはり客層がいつもとは違います。
いつもは、サラリーマンとか学生が殆どなのですが、子供連れの主婦が多く見られました。恐らく買い物帰りなのでしょう。
そんな光景を何となく見ながら、プロットでも練ろうかと席に座っていると、右斜め前方からやけに熱い視線を感じました。顔を上げてみると、母親に抱かれた赤ちゃんが私の方を見ていました。
その赤ちゃんの視線なんですが、何と言いますか、本当に『吸い込まれそう』な視線でした。私もコレまで小説の中で比喩表現として『吸い込まれそうな瞳』とか使ってきましたが、アレの真の意味を知った気がします。
もうね、一度目をあわせたら本当に離せないんですよ。
クリクリとしたまん丸のオメメで、じっ、と見つめられていると、真剣に私の心の中を読まれてるんじゃないかと思ってしまいます。
頭の中で鳴り響く『どうする? アイ○ルー♪』のフレーズ。
そんなどこまでもピュアな瞳で見つめられていると、何もしていないのに妙な罪悪感に襲われました。
で、ついにいたたまれなくなった私は、その赤ちゃんを抱いていたお母さんに席を譲ってしまいました。きっと赤ちゃんが私の中の汚い何かを洗い流してくれたのでしょう。何となく、席を譲らなければ一生後悔する気さえしたのです。
でもね、
席を譲った途端一度も目をあわせなくなったのは私の気のせいですか?

「ホンマ最近の大人はちょろいでー。アホばっかしやー」
そんな赤ちゃんの心の声が聞こえてくる私は、やはり汚れているのだと思います。
いつより遅く起きて早く帰れるとはいうものの、気分は最悪なモノでした。
普段なら今頃ぼーっとROMでファミコンしてたり、執筆してたりするのにと思うと歯がゆくて仕方ありません。
で、どす黒い気分で帰りの電車に乗ると、やはり客層がいつもとは違います。
いつもは、サラリーマンとか学生が殆どなのですが、子供連れの主婦が多く見られました。恐らく買い物帰りなのでしょう。
そんな光景を何となく見ながら、プロットでも練ろうかと席に座っていると、右斜め前方からやけに熱い視線を感じました。顔を上げてみると、母親に抱かれた赤ちゃんが私の方を見ていました。
その赤ちゃんの視線なんですが、何と言いますか、本当に『吸い込まれそう』な視線でした。私もコレまで小説の中で比喩表現として『吸い込まれそうな瞳』とか使ってきましたが、アレの真の意味を知った気がします。
もうね、一度目をあわせたら本当に離せないんですよ。
クリクリとしたまん丸のオメメで、じっ、と見つめられていると、真剣に私の心の中を読まれてるんじゃないかと思ってしまいます。
頭の中で鳴り響く『どうする? アイ○ルー♪』のフレーズ。
そんなどこまでもピュアな瞳で見つめられていると、何もしていないのに妙な罪悪感に襲われました。
で、ついにいたたまれなくなった私は、その赤ちゃんを抱いていたお母さんに席を譲ってしまいました。きっと赤ちゃんが私の中の汚い何かを洗い流してくれたのでしょう。何となく、席を譲らなければ一生後悔する気さえしたのです。
でもね、
席を譲った途端一度も目をあわせなくなったのは私の気のせいですか?
「ホンマ最近の大人はちょろいでー。アホばっかしやー」
そんな赤ちゃんの心の声が聞こえてくる私は、やはり汚れているのだと思います。
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私の勤める研究所には食堂というモノがなく、仕出し弁当です。
その中のメニューの一つに「二色そぼろ弁当」というのがあります。
まぁ、ご想像の通り、卵と肉のそぼろがご飯の上に乗っかっているお弁当なのですが、コレが非常に食べ辛い。
箸で食べようとすると、ホントにボロボロとこぼれていきます。
で、閃きました。解決策。
単純なことです。スプーンを使えば良いんです。
幸い私の会社は食品会社なので、調理器具や食器の類は一通り揃っております。その中から一番大きなスプーンを持って、今日のお昼ご飯に挑みました。
が、どうしたことでしょう。コレがまた非常に食べ辛い。お箸以上に。
スプーンが大きすぎるせいなんでしょうか。底の方にたまってしまい、わざわざ舌ですくい出さないことには食べきれません。
そんな私の悪戦苦闘ぶりを見ながら、一緒に食べていた同期がポツリ、と呟きました。
「お前、ソレ計量スプーンじゃね?」
教訓:大は小を兼ねない
その中のメニューの一つに「二色そぼろ弁当」というのがあります。
まぁ、ご想像の通り、卵と肉のそぼろがご飯の上に乗っかっているお弁当なのですが、コレが非常に食べ辛い。
箸で食べようとすると、ホントにボロボロとこぼれていきます。
で、閃きました。解決策。
単純なことです。スプーンを使えば良いんです。
幸い私の会社は食品会社なので、調理器具や食器の類は一通り揃っております。その中から一番大きなスプーンを持って、今日のお昼ご飯に挑みました。
が、どうしたことでしょう。コレがまた非常に食べ辛い。お箸以上に。
スプーンが大きすぎるせいなんでしょうか。底の方にたまってしまい、わざわざ舌ですくい出さないことには食べきれません。
そんな私の悪戦苦闘ぶりを見ながら、一緒に食べていた同期がポツリ、と呟きました。
「お前、ソレ計量スプーンじゃね?」
教訓:大は小を兼ねない
前回の続きでございます。
私の分の仕事を無事終え、今度は一人で帰ることになりました(上司はもう一日残って仕事)。
二日間、丁寧に対応してくれたのは見事なハゲ頭の人。そりゃーもー、絶対金属探知器に引っかかるだろ、お前ってな感じの見事なハゲっぷりでした。
で、フライトの一時間半ほど前に彼と一緒に遅めの昼食を取り、空港まで車で送ってもらうことになりました。
なにせ今度は正真正銘の一人。時間には余裕を持ちたいです。空港までは車で二十分くらいと言うので、計算では遅くとも三十分くらい前には到着するはず。
ところが、ここで予想外の事態が発生しました。
「飛乃さん。せっかくですから日本海見ていきませんか。絶景の穴場スポットがあるんですよ」
「え? ええ……時間に余裕があるなら……」
「大丈夫ですよ。行きましょう」
嫌な予感はしましたが、まだフライトの一時間前。それにそのスポットは通り道にあるというので見に行くことにしました。
行った先は見渡す限りの日本海。確かに綺麗でした。うん。綺麗でしたよ。
ウミネコが異常発生してたことを除けばな。
「あ、あともう一ついい場所があるんですよー。次そこ行きますね」
と、ハゲは私の意見も聞かずに車を走らせます。
走ること十分。フライト三十分前。予定ではすでに到着していてもおかしくない時間です。
ついに不安になって私は聞いてみました。
「あの、空港ってあとどのくらいで着きますか?」
「…………え?」
なんだその間は! 「え?」ってなんだ!
「あぁ、もうすぐですよ。それより着きましたよ」
何事もなかったかのように言ってハゲは車を止めました。
着いたのは紅葉の木が無数に乱立する場所。紅一色で染め上げられていました。
「どうです? 綺麗でしょう」
お前の頭がな!
ハッキリ言ってゆっくり紅葉を鑑賞している余裕なんざ、私にはありません。
「あ、あの。それじゃ空港に行きましょう」
「大丈夫ですよ、ちゃんと間に合いますから」
ハゲはあくまでもマイペースで車を走らせます。
「いやー、飛乃さん。最近、仕事どうですかー?」
最悪だよ! お前のせいでな!
もう喋る余裕も無くなってきました。
で、更に十分後。ようやく着きました。
「はい、着きましたよ。間に合ったでしょう?」
ああ、五分前だけどな!
地方空港でなければ確実に乗り過ごしている時間です。
一応ちゃんと乗れましたが、精神的に相当疲れました。なんで帰りの飛行機は爆睡。
なんと勿体ない……。
すべてあのハゲのせいです。
しばらくはハゲ属性と言うだけで第一印象最悪になりそう……。
まぁこの出張のおかげで色々体験しましたよ。できれば末代まで語り継ぎたいものです。
愛想のいいハゲには気を付けろ、と。
私の分の仕事を無事終え、今度は一人で帰ることになりました(上司はもう一日残って仕事)。
二日間、丁寧に対応してくれたのは見事なハゲ頭の人。そりゃーもー、絶対金属探知器に引っかかるだろ、お前ってな感じの見事なハゲっぷりでした。
で、フライトの一時間半ほど前に彼と一緒に遅めの昼食を取り、空港まで車で送ってもらうことになりました。
なにせ今度は正真正銘の一人。時間には余裕を持ちたいです。空港までは車で二十分くらいと言うので、計算では遅くとも三十分くらい前には到着するはず。
ところが、ここで予想外の事態が発生しました。
「飛乃さん。せっかくですから日本海見ていきませんか。絶景の穴場スポットがあるんですよ」
「え? ええ……時間に余裕があるなら……」
「大丈夫ですよ。行きましょう」
嫌な予感はしましたが、まだフライトの一時間前。それにそのスポットは通り道にあるというので見に行くことにしました。
行った先は見渡す限りの日本海。確かに綺麗でした。うん。綺麗でしたよ。
ウミネコが異常発生してたことを除けばな。
「あ、あともう一ついい場所があるんですよー。次そこ行きますね」
と、ハゲは私の意見も聞かずに車を走らせます。
走ること十分。フライト三十分前。予定ではすでに到着していてもおかしくない時間です。
ついに不安になって私は聞いてみました。
「あの、空港ってあとどのくらいで着きますか?」
「…………え?」
なんだその間は! 「え?」ってなんだ!
「あぁ、もうすぐですよ。それより着きましたよ」
何事もなかったかのように言ってハゲは車を止めました。
着いたのは紅葉の木が無数に乱立する場所。紅一色で染め上げられていました。
「どうです? 綺麗でしょう」
お前の頭がな!
ハッキリ言ってゆっくり紅葉を鑑賞している余裕なんざ、私にはありません。
「あ、あの。それじゃ空港に行きましょう」
「大丈夫ですよ、ちゃんと間に合いますから」
ハゲはあくまでもマイペースで車を走らせます。
「いやー、飛乃さん。最近、仕事どうですかー?」
最悪だよ! お前のせいでな!
もう喋る余裕も無くなってきました。
で、更に十分後。ようやく着きました。
「はい、着きましたよ。間に合ったでしょう?」
ああ、五分前だけどな!
地方空港でなければ確実に乗り過ごしている時間です。
一応ちゃんと乗れましたが、精神的に相当疲れました。なんで帰りの飛行機は爆睡。
なんと勿体ない……。
すべてあのハゲのせいです。
しばらくはハゲ属性と言うだけで第一印象最悪になりそう……。
まぁこの出張のおかげで色々体験しましたよ。できれば末代まで語り継ぎたいものです。
愛想のいいハゲには気を付けろ、と。
本日、出張より戻って参りました。
やー、疲れた。疲れましたよ、ホントに。けどまぁ、美味しい物もいっぱい食べられたし、よしとする。
で、乗ってきました。乗ってきましたよ、飛行機。
行きはなぜか上司と一緒に行くことになりまして。普段ウザい存在もあの時だけは心強かったです。
空港で晩飯を食べ、いざ搭乗口へ。まずは持ち物検査です。
上司にならって財布やポケットをプラスチックの籠に入れ、ベルトを外し、キーホルダーを取り出し、金属探知器をくぐりました。
そしたら。鳴りました。鳴りましたよ! 警報機が!(感動)
で、一つ一つ持ち物を調べていきます。けど私は別にシルバーアクセサリーとか付けているわけではありません。カードとか名刺入れとか全部出していったのですが、最後に残ったのが、
タバコ
タバコの表面にある銀色に光っている部分に反応していたみたいです。
まったく無駄に感度良いですねー、最近の金属探知器って。おかげでなかなか進まずに周囲から非難の視線が集中。さらに感度あげたらハゲ頭にまで反応しそうな勢いでした。
で、気を取り直して機内へ。
「あとどれくらいで発車するんですか?」とか「この窓って開くんですか?」とか失笑をかうような発言を繰り返していると、ついに動き出しました。
窓から外を見ていると翼の後ろの方がなにやら動いています。何をしているのか疑問に思ったので上司に聞いてみました。
「アレ何やってるんですか?」
「ああ、羽根の制御板動かして、ちゃんと大丈夫か確認してるんだよ」
今頃かよ!
なにやら非常に不安ですが、そんなことお構いなしに飛行機は加速し始めます。
恐怖すら覚える圧倒的なスピードに私は直感しましたよ。
コイツ本気で飛ぶ気だ
と。
で、視界が斜めに上がり、そして――
飛んだ。飛びました。本当に飛びましたよ!
目下の建物があっと言う間に虫けらサイズまで縮小され、それらが放つ無数の光群は灯籠流しを彷彿とさせてくれます。
そんな幻想的な光景を見て私は名曲、「翼をください」を思い出しました。
今ならあの歌の伝えたかったことがハッキリ分かります。
あの歌は鳥目をあざ笑いたかったんだ、と。
鳥は翼を持っていてもこの美しい夜景は見られない。けど、人間である私が翼を手に入れたら思う存分楽しめるのよ!
きっとそう言いたかったんでしょう。
とにかく見るもの聞くもの触れるもの、全てが新鮮だった飛行機体験は非常に貴重で有意義な時間となりました。
帰りの飛行機に乗る際に、また一波乱あったのですが次回と言うことで。
今日はそのせいで精神的に疲れたのでもう寝ます。ではでは。
----------------------------
「遠い記憶の彼方に」を読んでくださった方。どうも有り難うございました。
やー、疲れた。疲れましたよ、ホントに。けどまぁ、美味しい物もいっぱい食べられたし、よしとする。
で、乗ってきました。乗ってきましたよ、飛行機。
行きはなぜか上司と一緒に行くことになりまして。普段ウザい存在もあの時だけは心強かったです。
空港で晩飯を食べ、いざ搭乗口へ。まずは持ち物検査です。
上司にならって財布やポケットをプラスチックの籠に入れ、ベルトを外し、キーホルダーを取り出し、金属探知器をくぐりました。
そしたら。鳴りました。鳴りましたよ! 警報機が!(感動)
で、一つ一つ持ち物を調べていきます。けど私は別にシルバーアクセサリーとか付けているわけではありません。カードとか名刺入れとか全部出していったのですが、最後に残ったのが、
タバコ
タバコの表面にある銀色に光っている部分に反応していたみたいです。
まったく無駄に感度良いですねー、最近の金属探知器って。おかげでなかなか進まずに周囲から非難の視線が集中。さらに感度あげたらハゲ頭にまで反応しそうな勢いでした。
で、気を取り直して機内へ。
「あとどれくらいで発車するんですか?」とか「この窓って開くんですか?」とか失笑をかうような発言を繰り返していると、ついに動き出しました。
窓から外を見ていると翼の後ろの方がなにやら動いています。何をしているのか疑問に思ったので上司に聞いてみました。
「アレ何やってるんですか?」
「ああ、羽根の制御板動かして、ちゃんと大丈夫か確認してるんだよ」
今頃かよ!
なにやら非常に不安ですが、そんなことお構いなしに飛行機は加速し始めます。
恐怖すら覚える圧倒的なスピードに私は直感しましたよ。
コイツ本気で飛ぶ気だ
と。
で、視界が斜めに上がり、そして――
飛んだ。飛びました。本当に飛びましたよ!
目下の建物があっと言う間に虫けらサイズまで縮小され、それらが放つ無数の光群は灯籠流しを彷彿とさせてくれます。
そんな幻想的な光景を見て私は名曲、「翼をください」を思い出しました。
今ならあの歌の伝えたかったことがハッキリ分かります。
あの歌は鳥目をあざ笑いたかったんだ、と。
鳥は翼を持っていてもこの美しい夜景は見られない。けど、人間である私が翼を手に入れたら思う存分楽しめるのよ!
きっとそう言いたかったんでしょう。
とにかく見るもの聞くもの触れるもの、全てが新鮮だった飛行機体験は非常に貴重で有意義な時間となりました。
帰りの飛行機に乗る際に、また一波乱あったのですが次回と言うことで。
今日はそのせいで精神的に疲れたのでもう寝ます。ではでは。
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「遠い記憶の彼方に」を読んでくださった方。どうも有り難うございました。
私は研究所勤めなんですが、わりとまったりした雰囲気でして。
時間に余裕のある時などは、仕事の合間にお菓子とか食べたりしながら、のびのびとやっております。
で、今日の三時頃。お昼御飯も消化され、そろそろ小腹が減ってきたかなと言う時間帯。気持ち悪いくらいのタイミングで先輩がお菓子を持ってきてくれました。
まぁお菓子と言っても「カンパン」なんですが。
防災の一環で、会社が大量に買った余りです。
とは言え災害時の非常食。その腹もち力は侮れません。
で、一つ食べた私に先輩が聞いてきます。
「美味しい?」
「ええ、そうですね。丁度腹減ってましたから……」
「ふぅん。で、味の感想は?」
「まぁ、無味かん――」
そこまで言って私は言葉を飲み込みました。
先輩の顔を見ると嫌らしい笑みを浮かべて、満足そうに頷いています。
は……謀られた!
その後も先輩は同じ手口で、何人もの人としての尊厳を踏みにじって行きました。
末恐ろしい先輩です。
時間に余裕のある時などは、仕事の合間にお菓子とか食べたりしながら、のびのびとやっております。
で、今日の三時頃。お昼御飯も消化され、そろそろ小腹が減ってきたかなと言う時間帯。気持ち悪いくらいのタイミングで先輩がお菓子を持ってきてくれました。
まぁお菓子と言っても「カンパン」なんですが。
防災の一環で、会社が大量に買った余りです。
とは言え災害時の非常食。その腹もち力は侮れません。
で、一つ食べた私に先輩が聞いてきます。
「美味しい?」
「ええ、そうですね。丁度腹減ってましたから……」
「ふぅん。で、味の感想は?」
「まぁ、無味かん――」
そこまで言って私は言葉を飲み込みました。
先輩の顔を見ると嫌らしい笑みを浮かべて、満足そうに頷いています。
は……謀られた!
その後も先輩は同じ手口で、何人もの人としての尊厳を踏みにじって行きました。
末恐ろしい先輩です。
会社の安全管理のため、近いウチに消防の査察が入ることになりました。
で、実験室や居室の整理整頓及び、ブレーカーのチェックなどを、ダブルチェックの意味を込めて誰かとペアでやることになりました。
私が一緒になったのは少しお腹の大きな女性。三十代前半くらいでしょうか。恐らく妊娠六~七ヶ月辺りだと思われます。
ただ彼女、非常に無口な方でして……。
私もそんなに愛想がいい方ではないのですが、無言のまま黙々と作業を続けているというのは、やや気詰まりで、居心地が悪いです。
で、他愛のない会話を色々ふってみました。
「この前凄い雨でしたよねー。傘壊れませんでした?」
「……別に。車で来てますから」
「そ、そう言えば僕、熱帯魚とか飼ってるんですけど、あれ結構見てて飽きないんですよ」
「そうですか。私の家、猫飼ってるんで、そういうのダメなんですよ」
「こ、この前目覚まし時計の電池切れちゃって。起きたら八時半でビックリしましたよ」
「私、朝は自然に目が覚めるんです」
か、会話が続かねぇ……。
またしばらく沈黙のまま、点検と整理が続きます。
そして作業も終わりに近づいてきた頃、私は彼女のお腹を見て聞きました。
「そう言えば、何ヶ月くらいなんですか?」
「……は? 何がですか?」
「ああ、いえ。出産予定日とかいつなのかなーって……」
私の言葉に、コレまで無表情だった彼女の顔が、みるみる不快に歪んで行きます。
「私、独身ですけど」
し……
しまったああぁぁぁぁぁぁ!
そのお腹まさか、自前ですか!?
地殻マントルより深く反省した私。
今後、彼女と口をきくことは二度と無いでしょう。
教訓:人を見かけで判断してはいけない。
で、実験室や居室の整理整頓及び、ブレーカーのチェックなどを、ダブルチェックの意味を込めて誰かとペアでやることになりました。
私が一緒になったのは少しお腹の大きな女性。三十代前半くらいでしょうか。恐らく妊娠六~七ヶ月辺りだと思われます。
ただ彼女、非常に無口な方でして……。
私もそんなに愛想がいい方ではないのですが、無言のまま黙々と作業を続けているというのは、やや気詰まりで、居心地が悪いです。
で、他愛のない会話を色々ふってみました。
「この前凄い雨でしたよねー。傘壊れませんでした?」
「……別に。車で来てますから」
「そ、そう言えば僕、熱帯魚とか飼ってるんですけど、あれ結構見てて飽きないんですよ」
「そうですか。私の家、猫飼ってるんで、そういうのダメなんですよ」
「こ、この前目覚まし時計の電池切れちゃって。起きたら八時半でビックリしましたよ」
「私、朝は自然に目が覚めるんです」
か、会話が続かねぇ……。
またしばらく沈黙のまま、点検と整理が続きます。
そして作業も終わりに近づいてきた頃、私は彼女のお腹を見て聞きました。
「そう言えば、何ヶ月くらいなんですか?」
「……は? 何がですか?」
「ああ、いえ。出産予定日とかいつなのかなーって……」
私の言葉に、コレまで無表情だった彼女の顔が、みるみる不快に歪んで行きます。
「私、独身ですけど」
し……
しまったああぁぁぁぁぁぁ!
そのお腹まさか、自前ですか!?
地殻マントルより深く反省した私。
今後、彼女と口をきくことは二度と無いでしょう。
教訓:人を見かけで判断してはいけない。
「マニュアル」という単語には「説明書」と「手動」という一見関係なさそうな二つの意味がある。広く浸透しているのは恐らく「説明書」の方だろう。私も自動車教習所で「マニュアル車」と言われた時には、説明専用の車だと勘違いしていた。
このように一つの単語に二つの意味がある場合、先に覚えた方を日本語訳に適応するのはごく自然な流れと言えよう。
例えば「ワンマン」という単語がある。これを聞いてまず思い浮かべるのは、
・ワンマン・プレイヤー
・ワンマン経営
・ワンマンな奴で付いていけない
と言った感じで「我が儘・傍若無人・やりたい放題」といったマイナスのイメージが強い。
ところで今日、仕事で十年ぶりくらいに路面電車に乗る機会があった。
で、出入り口の上あたりに書かれていたのが「ワンマンカー」という文字。
脳裏に蘇る青い記憶。
幼少の頃、車掌の気分次第で突然行き先を変更されたり、停車駅をスッ飛ばされたり、逆走されたりしたらどうしようと、冷や冷やしながら乗っていたことを思い出した。
今となっては美しい思い出か……。
このように一つの単語に二つの意味がある場合、先に覚えた方を日本語訳に適応するのはごく自然な流れと言えよう。
例えば「ワンマン」という単語がある。これを聞いてまず思い浮かべるのは、
・ワンマン・プレイヤー
・ワンマン経営
・ワンマンな奴で付いていけない
と言った感じで「我が儘・傍若無人・やりたい放題」といったマイナスのイメージが強い。
ところで今日、仕事で十年ぶりくらいに路面電車に乗る機会があった。
で、出入り口の上あたりに書かれていたのが「ワンマンカー」という文字。
脳裏に蘇る青い記憶。
幼少の頃、車掌の気分次第で突然行き先を変更されたり、停車駅をスッ飛ばされたり、逆走されたりしたらどうしようと、冷や冷やしながら乗っていたことを思い出した。
今となっては美しい思い出か……。
塩酸の希釈を行う際に気をつけなければならないこと。
それは決して塩酸の中に水を入れてはならない。水の中に塩酸を入れなければならない。なぜなら塩酸は、少量の水に触れると発熱して蒸気になるから。
でも、空になった塩酸の瓶を洗うには、やはり塩酸の中に水を入れなければならないわけで……。
で、ぶっちゃけ吸っちゃいました。塩酸蒸気。あっはっは。
でも、だいじょーぶっ。ちょっと間だけ鼻の中のpHが1近くにまで下がっただけですから。くしゃみ五連発で、取りあえず気にならなくなりました。
ただ唯一致命的なミスを犯したとすれば、今日の晩ご飯に豚キムチを作ったことでしょうか。
ほら、火傷したところって熱に敏感になるじゃないですか。アレと同じでキムチの臭いはもぅ死激臭……。
生まれて初めてですよ。鼻から思い切り水を飲みたいと思ったのは。
いやー、七転八倒ってこういう意味だったんですねー。百見は一体験にしかず。勉強になりました。
皆さん、試薬の取り扱いにはくれぐれも気をつけましょう。
猛省せよ。俺。
それは決して塩酸の中に水を入れてはならない。水の中に塩酸を入れなければならない。なぜなら塩酸は、少量の水に触れると発熱して蒸気になるから。
でも、空になった塩酸の瓶を洗うには、やはり塩酸の中に水を入れなければならないわけで……。
で、ぶっちゃけ吸っちゃいました。塩酸蒸気。あっはっは。
でも、だいじょーぶっ。ちょっと間だけ鼻の中のpHが1近くにまで下がっただけですから。くしゃみ五連発で、取りあえず気にならなくなりました。
ただ唯一致命的なミスを犯したとすれば、今日の晩ご飯に豚キムチを作ったことでしょうか。
ほら、火傷したところって熱に敏感になるじゃないですか。アレと同じでキムチの臭いはもぅ死激臭……。
生まれて初めてですよ。鼻から思い切り水を飲みたいと思ったのは。
いやー、七転八倒ってこういう意味だったんですねー。百見は一体験にしかず。勉強になりました。
皆さん、試薬の取り扱いにはくれぐれも気をつけましょう。
猛省せよ。俺。
本日、ただ今の時刻に帰宅いたしました。
え? 何してたかって? 当然、仕事ですよ、し・ご・と。
飲み会の幹事っていう大仕事death。
もぅね……お金払って深夜勤務させられてる気分。酔っぱらいの相手を素面でするのって、異常にエネルギー使うんですよ。
まぁ下っ端だからしょうがないんですけど……。
ところで部長、私のこと「幹事長」って呼ぶのやめてくれません?
「飛乃、お前支持率高いから」とか言われても全然嬉しくないんdeathけど。
でもね、今後輩が出来てようやく引き継げそうな雰囲気なんですよ。
で、部長との話の中でそういうこと言うと……
「何言ってんだ飛乃。お前は終身名誉幹事長だろ。この先ずっとやるんだよ。な、長嶋」
お前がやれ。
つーか部長、明日から長期休暇とっていいdeathか?
え? 何してたかって? 当然、仕事ですよ、し・ご・と。
飲み会の幹事っていう大仕事death。
もぅね……お金払って深夜勤務させられてる気分。酔っぱらいの相手を素面でするのって、異常にエネルギー使うんですよ。
まぁ下っ端だからしょうがないんですけど……。
ところで部長、私のこと「幹事長」って呼ぶのやめてくれません?
「飛乃、お前支持率高いから」とか言われても全然嬉しくないんdeathけど。
でもね、今後輩が出来てようやく引き継げそうな雰囲気なんですよ。
で、部長との話の中でそういうこと言うと……
「何言ってんだ飛乃。お前は終身名誉幹事長だろ。この先ずっとやるんだよ。な、長嶋」
お前がやれ。
つーか部長、明日から長期休暇とっていいdeathか?
昨日、二つ上の先輩と一緒に、伊豆の方まで出張に行って参りました。
かなり良い感じのイナカっぷりでしたね。
排水溝のフタになってる石が半壊してたり、バス停の屋根がビニール製だったり、川に車が突き刺さってたりと、非常に情緒溢れるたたずまいでした。
そんなイナカですから電車の駅も古き良き時代のモノです。
デジタル画面のタッチパネルなどもっての他。当然ボタン式です。
懐古の念に浸りながら、私が自分と先輩のキップを買おうとお金を入れ時です。妙な違和感を覚えました。
二人分ですから取りあえず「複数枚買う」のボタンを押します。そうすると次に何枚買うのかを選ぶボタンが点灯しました。
で、そのボタンの中に「一枚」ってあったんですけど……。
いらなくね?
だって「一枚」買う人は「複数枚買う」なんてボタン押さないじゃん。絶対無駄だって。券売機作った時に誰かツッコもーよ。
まーそんなこんなで楽しい出張でした。
かなり良い感じのイナカっぷりでしたね。
排水溝のフタになってる石が半壊してたり、バス停の屋根がビニール製だったり、川に車が突き刺さってたりと、非常に情緒溢れるたたずまいでした。
そんなイナカですから電車の駅も古き良き時代のモノです。
デジタル画面のタッチパネルなどもっての他。当然ボタン式です。
懐古の念に浸りながら、私が自分と先輩のキップを買おうとお金を入れ時です。妙な違和感を覚えました。
二人分ですから取りあえず「複数枚買う」のボタンを押します。そうすると次に何枚買うのかを選ぶボタンが点灯しました。
で、そのボタンの中に「一枚」ってあったんですけど……。
いらなくね?
だって「一枚」買う人は「複数枚買う」なんてボタン押さないじゃん。絶対無駄だって。券売機作った時に誰かツッコもーよ。
まーそんなこんなで楽しい出張でした。
プロフィール
Author:飛乃剣弥
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
ある種の相方
Side:バナジウム虎吉
かえってきたツッコミ猫。
マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
あと♀。
かえってきたツッコミ猫。
マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
あと♀。
カレンダー
登場人物紹介
『魔女』
現部署の同僚。女性。その柔和な微笑みは5人もの男をたぶらかし、飾り気のない言葉はオヤジ衆限定で大ウケする。真面目で頑張り屋さんなんだけど、薄氷でできた心を持つ、庶民的魔女の代表格。上唇の産毛が、近距離だとヒゲっぽく見えるのは、私が墓場へ持ち込むアーティファクトの一つ。
『漢♀』 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。
『イジメてちゃん』 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。
『毒メン』 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。
『テキトー』 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。
『大胆撫子』 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。
『逆コナン』
現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。
『シャドウゲイト』
現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。
『ザラキ』
現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。
『ジェシー』
本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。
『キャサリン』
側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。
『トリビアン』
元上司。すでに退職。男性。四十代後半。強い者に弱く、弱い者に強い。常に底知れない小物オーラをまとう。何にでも『へぇーへぇー』と返すため、ソレが重要かどうかの判断が非常に難しい。必殺技は『赤ちゃん喋り』。
『アバウト・ミー』
前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。
『デコっぱら』
前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。
『年下おかみ』
前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ
『人妻カオス』
前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。
『お局様』
前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。
『飛躍魔人』
前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。
『死語使い』
前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。
『ミス・ミスター』
本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。
『ブラック・マジョム』
前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。
『ヨソ様』
四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。
『ザ・ハーレム』
本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。
『サリ平』
元特許部署の人。男性。三十代後半。「サリーちゃんのパパ」と「波平」のキメラ体。現在は退職してプー。基本的に毛深いが大切なところは薄い。ハゲい。
『漢♀』 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。
『イジメてちゃん』 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。
『毒メン』 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。
『テキトー』 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。
『大胆撫子』 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。
『逆コナン』
現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。
『シャドウゲイト』
現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。
『ザラキ』
現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。
『ジェシー』
本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。
『キャサリン』
側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。
『トリビアン』
元上司。すでに退職。男性。四十代後半。強い者に弱く、弱い者に強い。常に底知れない小物オーラをまとう。何にでも『へぇーへぇー』と返すため、ソレが重要かどうかの判断が非常に難しい。必殺技は『赤ちゃん喋り』。
『アバウト・ミー』
前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。
『デコっぱら』
前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。
『年下おかみ』
前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ
『人妻カオス』
前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。
『お局様』
前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。
『飛躍魔人』
前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。
『死語使い』
前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。
『ミス・ミスター』
本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。
『ブラック・マジョム』
前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。
『ヨソ様』
四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。
『ザ・ハーレム』
本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。
『サリ平』
元特許部署の人。男性。三十代後半。「サリーちゃんのパパ」と「波平」のキメラ体。現在は退職してプー。基本的に毛深いが大切なところは薄い。ハゲい。
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