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 後悔はするが反省はしないッ!
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今日、製造の立ち会いに行って参りました。
 段取りは非常に順調に運び、先方さんにも失礼なく終わりました。
 で、コチラから行ったのは四人なのですが、縦に並んで一緒に歩いていた時、奇妙な懐かしさに襲われたのです。
 うん。そう言えば昔よくやりましたよ。








ドラクエごっこ。










 確か私が小学校四年生くらいの時でしたかね、ファミコンでドラクエ3が発売されたのは。もー、あの時は寝る間も惜しんでハマリまくって。気が付いたら朝、ってなことはザラでしたね。
 今考えても、ドラクエ3は非常に良くできたゲームだと思います。

 で、小学校の男子生徒の間でも、その話題で持ちきり。『アリアハンの剣というアイテムがある』とか『ギガデイン使うスライムがいる』とか、ガセネタも沢山飛び交っておりました。
 『勇者一人旅』とか、『遊び人だけのパーティー』とかヤリコミも色々やりました。
 それだけの大ブームを撒き起こしのですから、当然『なりきりたい』という願望はわき上がってきます。
 クラスの男子生徒はなぜか自然と四人組に分かれ、それぞれに合った職業を決めておりました。そしてその職業というのが、


 『戦士』
 『勇者』
 『僧侶』
 『魔法使い』


 の四つ。
 最もオーソドックスな攻守バランス型と言うヤツです。
 で、名前は絶対に、


 『みやおう』
 『ゆうてい』
 『きむこう』
 『てつまろ』


 でした。
 今でもこの名前の由来はよく分かりません。ただ、なぜかこの名前が最強なんだという固定観念がいつの間にか出来上がっておりました。
 私は何だったかというと、『僧侶』でした。最も地味な……。本名の一部が『きむこう』に含まれていたので。

 私達四人は何をするのも一緒でした。明らかに他の友達とは違う、非常に固い絆で結ばれていたのです。

 そんなある日。四人の中の一人が、教室に置かれていた黒板消しクリーナーを床に落として壊してしまいました。勿論、先生は誰がやったのか聞き出します。しかし誰も名乗り上げませんでした。
 私は当然誰がやったのか知っていました。ですがチクッたりはしませんでした。





 だって戦友ですから。





 しかし、先生は教育者として弾劾を止めませんでした。
 犯人であり、戦友でもある彼もだんだんと辛そうな顔になっていきました。
 そして私達四人は集まって話し合い、一つの結論を出したのです。



 四人で一緒に謝りに行こう、と。



 自分で言うのも何ですが良い話じゃないですか。おじさんもう年なんで、思い出しただけで涙ちょちょぎれそうですよ。

 そして放課後。私達はいつものようにパーティーを組み、犯人である『戦士』を先頭に四人縦に並んで職員室に行ったのです。
 私達は先生の前に立ち、みんなで頭を下げて、


『スイマセン、みんなでやりました!』



 と、ハッキリ言いました。


 怒られる時はみんな一緒です。


 ココで相手が、金八先生とかなら、









『こーのバカチンどもー! 二度とすんなよー!』









 とか言って私達の友情も、先生からの愛情も一層深まりを見せるのですが……。













「ンな訳ないやろ。ホンマは誰がやったんや」

















 これが現実です。






 私達は思わず黙ってしまいました。
 すると後ろから、別のクラスの担任が現れたのです。恐らく、騒ぎを聞きつけて来たのでしょう。
 彼は私のクラスの担任より遙かに強面の先生でした。











「誰がやったんたや」












 ドスの利いた声が頭上から降ってきました。
 そして私は思わず、『戦士』の方を見てしまったのです。
 『勇者』と『魔法使い』も同じく。






 裏切る時もみんな一緒でした(笑)






「お前か」


 こうして事件は無事解決したのです。

 それから、『戦士』が私達のパーティーから抜けたのは言うまでもありません。




 ごめんよぅ。だって見ちゃったんだもん……。


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無題
いやー、ボクもよくやりましたよ、ドラクエⅢ。
星降る腕輪やらいかずちの杖やら裏技でよく増やしましたよ。
勇者以外を全員戦士のときは面白かったですが、90%敵の先制攻撃を喰らいましたね(笑)

みやおう、ゆうてい・・・は当時週間少年ジャンプの綴じ込み企画でファミコンの特集を毎週組んでおり、そのときに挿絵に出てきたキャラクターです。
ぶーぶ URL 2007/01/27(Sat)00:59:54 編集
無題
戦友を裏切っちゃった、っと。
まあ人を救うには誰かを犠牲にしなければならない時もありますよ。
話が違うって? もちろん違いますよ。ええ。
とち 2007/01/27(Sat)20:51:21 編集
無題
>ぶーぶさん
 勇者以外全員戦士。
 いやー、私もやりましたよ。レベル18くらいで『さいごのカギ』取ってましたね。強いのですが非常にお金の掛かるメンバーでした(笑)。

 みやおう、ゆうていはそこから来てたのですか。なるほどー。情報どうも有り難うございました!

>とちさん
 やっぱり自分が一番かわいいんでしょーね。小学生となればなおのこと。
 色んな人のしかばね越えて、人は成長していくんですよ。 
飛乃剣弥 2007/01/27(Sat)20:58:04 編集
プロフィール

Author:飛乃剣弥
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
ある種の相方

Side:バナジウム虎吉
 かえってきたツッコミ猫。
 マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
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 現部署の同僚。女性。その柔和な微笑みは5人もの男をたぶらかし、飾り気のない言葉はオヤジ衆限定で大ウケする。真面目で頑張り屋さんなんだけど、薄氷でできた心を持つ、庶民的魔女の代表格。上唇の産毛が、近距離だとヒゲっぽく見えるのは、私が墓場へ持ち込むアーティファクトの一つ。


『漢♀』
 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。


『イジメてちゃん』
 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。


『毒メン』
 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。


『テキトー』
 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。


『大胆撫子』
 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。


『逆コナン』
 現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。


『シャドウゲイト』
 現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。


『ザラキ』
 現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。


『ジェシー』
 本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。


『キャサリン』
 側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。


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『アバウト・ミー』
 前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。


『デコっぱら』
 前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。


『年下おかみ』
 前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ


『人妻カオス』
 前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。


『お局様』
 前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。


『飛躍魔人』
 前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。


『死語使い』
 前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。


『ミス・ミスター』
 本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。


『ブラック・マジョム』
 前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。


『ヨソ様』
 四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。


『ザ・ハーレム』
 本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。


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