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 後悔はするが反省はしないッ!
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 どーも、こんばんは。まだまだ病み上がりな飛乃剣弥です。
 本日、一応出社いたしましたが、午前中の業務だけで急激に体調が悪くなり、午後半休を取って帰ってきました ゲホゲホ…
 多分、土日ゆっくり休めば治ると思いますが、もし治らなければシャレになりません。

 で、行って参りました。

 病院に。

 うーん、何年ぶりだろうか。
 駅前にあるとはいえ、こぢんまりとした病院です。
 カウンターで保険証を出し、椅子に座って呼ばれるのを待つ間、初診の時にだけさせらるというアンケートのような物を書いておりました。
 そこの『職業』の欄に『会社員』と書こうとして『社会人』と書いてしまったことや(広すぎだろ)、書いてる間、入ってきた常連らしき患者に看護婦が『お帰りなさい』と言っていたこと(冥途喫茶?)をのぞけば、極々普通の待ち時間でした。

 で、一時間経過して(普通だよね?)。

 ようやく私の名前が呼ばれたので往診室に。
 三十台後半くらいの男の先生は二、三質問をした後、触診と尿検査を行い、鼻粘膜を調べて私がインフルエンザであることを告げ、


「じゃ、点滴うっときましょうか」


 と、にこやかに言いました。











 て……










 

 天敵!?(違)















 点滴ってあのテンテキデスか?





 ドラマとかの病院シーンで、移動ベッドに乗せられた患者と一緒に看護婦が走って持って行きながら、その隣で患者の家族が『お父さん! お願い! 目を開けて!』とか叫んでるのを、医者が『大丈夫。私が、必ず……!』とか白い歯見せて(違)やってるあの点滴ですか!?






 正直、私の中では大改造くらいのイメージなんですけど……。







 とはいえ物事はなんでも経験です。
 カーテンで仕切られた奥のベッドに寝かされ、腕に注射針を。そして頭上に掲げられたのは見まごう事なきアレ。アクションもドラマそのまんまです。

 ポタ……ポタ……ポタ……

 って感じの。

 時間は大体一時間弱かかるらしくして、その間じっとしていなければならないのが苦痛ですがしかたありません。
 私はポタポタをじっと見つめながら、ボーっとしていました。
 すると――

「ねーねー、この健康診断の結果なんだけどさー」

 カーテン越しに看護婦の声が聞こえてきました。

「データ忘れちゃったんだけど……“異常なし”でいいよね」

「うーん、ダメだと思うけどー。喜ぶから別にいいんじゃない?」









 おいっ!









 声からして、私の点滴をセットしてくれた看護婦とは違うようです。ひょっと、私がココにいることを知らないのでしょうか。

「あ、やっばーい。コレ逆にしちゃった」

「大丈夫、大丈夫。ここに横線引いたら……」

「あっ、良い感じー」










 おいっ!











「あ、そーそー。アンタこの前言ってたじゃん。カルテ一つなくしたって」

「あ、うん……」

「あの患者さ、何か引っ越したみたいだから、きっともーウチ来ないよ」

「ホント!? ラッキー!」










 おおぉぉぉぃ!










 私が寝ていた一時間ずっとこんな不良みたいな会話しっぱなしで……。運良く(悪く?)私が出たときには鉢合わせはしませんでしたが。
 とにかくもぅ二度と行きません。あの病院には。

 まぁ、点滴はバッチきいたんだけどね。


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 え゛ー、どうも゛。飛乃剣弥です。
 昨日の昼くらいから体調が失墜してしまいました。
 熱はあるのに寒気はするし、体中が痛くてろくに眠れないし吐き気はするし……。
 『未完の魂、死の予定表』を書き上げた直後に感じた嘔吐感は、多分今の体調の前兆だったんでしょうねー。
 一瞬、体がもう小説を書きたくなくなったんじゃないかと心配してしましたが、単なるインフルエンザでホントに良かったです(ぇ)。
 病気は二、三日で治りますが、心の病はそうはいかないですからね……。

 さて、今大分楽になってコレを書いておりますが、私は病気を治す際、基本的に病院には行きません。薬も飲みません。
 沢山食べて、沢山寝る。
 自然治療法を重んじております(まぁ、メンドいってのもあるんですが……)。

 で、昨日は冷凍していたご飯二膳と、野菜をテキトーにブッこんで火を通したモノを腹の中にかき込み、十時くらいに寝ました。
 ひとまず今朝の九時に起きて会社に病欠の連絡を入れた後、昼くらいまで寝直し。起きた後は、昨日よりかなり楽になっていましたが、まだ全快にはほど遠い感じでした。なので、また何か食べて寝ようかと思っていたのですが……。


 冷蔵庫カラッポ。


 昨日、ちょっと気合い入れすぎたようです。
 なので仕方なく、私は歩いて五分ほどの所にあるスーパーに、重い体を引きずって行きました。
 少し良くなったからと言って外に出たのがまずかったのでしょうか。
 冷たい風にさらされて、頭がクラクラしてきました。
 こうなったら出来るだけ早くエネルギー補充用のブツを買って帰るしかありません。
 私はスーパーに駆け込み、トンカツ定食を選択(私の中で栄養と言えば肉)。そしてソレを持ってレジへ。
 が、先客がいました。


 買い物カゴを一杯にした。


 何を買っていたのかは良く覚えていませんが、とにかく山盛りでした。
 買い主はガリガリヒョロく、青白い顔をしたオバハン。
 いつもなら別にどーってことないのですが、今は違います。
 とにかく精神的に余裕がありません。一秒でも早く部屋に戻って弁当を食べ、横になりたいです。
 他の列に並ぼうかとも思いましたが、昼の主婦でドコも一杯。
 目の前のオバハンが終わるのを待っていた方が早そうです。
 もぅね……
















そんなんオドレの胃袋に入るんかぃ!














 我ながら大人げないことは重々承知していましたが、それでも心の中で苦言を呈さずにはいられませんでした。
 だって待っているだけでも顔が熱っぽくなっていくのが分かりましたから。

 とはいえ強引に横入りするほど理性はなくなっていません。
 これは悪魔が与えたもうた試練なのだと決め込んで待っていると、前のオバハンが急に振り向いて私の持っていた弁当に視線を落とし、






「あ、お先にどーぞ」




 その瞬間――

















おお、麗しのホワイトレディー。
















 ……ま、人間なんてゲンキンなモノですわ。


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『未完の魂、死の予定表』を読んで下さったお二方! どうも有り難うございました!
>一言メッセージをくれた方
 ヲレンの死は結構リアルでしたね。今読み返してみると私もそう思います。
 ちなみに誤変換は狙っておられましたか?

『三度目の正直』を読んで下さった方! どうも有り難うございました! コレも一応『モザイクノベル』というジャンルの小説です。

『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 好きになれたキャラはいましたでしょうか?

『未完の魂、死の予定表』チャプター1を読んで下さった方! お時間のある時に続きを読んでいただけると大変嬉しいです!
スンマセン。今日はちょっと体調不良なんで書けそうにないです。
レスも明日いたしますのでー……。
 今日、ちょっとだけヘコむことがありました。
 ワープロを打っていれば誰でも経験があると思います。

 誤変換。

 今では辞書ソフトの頭も大分良くなって少なくなりましたが、昔はもう酷かったです。

 例えば、



『怪我の治療を』




 が、








『毛がのち量を』

(どうなったの!? 増えたの!? 減ったの!?)






『眼鏡店』




 が、









『目がね点』

(コッチがな!)



 あとこれは割と最近の事なのですが、

『ここ数年で』




 が、















『ココ吸うねんで』

(ドコをやねん!)





 まぁ、次点では『調味料』『超微妙』(俺のこと?)と打ったり、『エチケット』『エッチゲット』(厨房?)と打ったりもしました。




 で、今日。




 報告書を書いている時に『オレイン酸』と打ち込むことがありまして。
 *オレイン酸……n-9系列に分類される一価(モノ)不飽和脂肪酸。


 変換すると、


















 俺陰惨














 *陰惨……暗く、むごたらしい・こと(さま)。











 そ、そうだったのか……。知らなかった……。




 言われてみれば心当たりがないこともない……。







 …………。









 休日、家に引きこもって小説書いてて何が悪いんだよ! ヽ(`Д´)ノバーカ!
 

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『未完の魂、死の予定表』読んで下さったお二方! どうも有り難うございました! 最後まで飽きずに楽しんでいただけましたでしょうか?
『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! 感謝感謝です! 太郎の非常識っぷりには付いて行けましたか?
 どこの会社でも秘密に対する決まり事は色々あります。
 例えば、一定の権限がないとデータベース上で見られない情報があったり、PCからデータを持ち出すためには、そのファイルにパスワードをかけてロックしなければならなかったりだとか。
 あと紙ベースでやり取りをしなければならない極秘の情報には、「コピー不可」だとか「社外秘」だとかいう赤ハンが押されています。
 当然書かれているとおり、その用紙はコピーしてはいけませんし、部外者に見せたりしてはいけません。



 でもね。


 ウチの会社。



 経費削減の一環とかいってその極秘資料、













コピーの裏紙に使ってますから!













 残念!














 機密情報だだ漏れ斬りぃ!






 ……頭悪すぎだろ。ウチの会社。


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『未完の魂、死の予定表』を最後まで読んで下さった五人もの方々! 本当に有り難うございました!

>一言コメントを下さった方
 ハッピーエンドを楽しんでいただけたようでなによりです! こちらこそどうも有り難うございました!

>アキトさん
 はい、我ながら凄いハッピーエンドだと思いました(笑)。反則ギリギリかアウトか、と言ったところでしょうかw。もう、どれだけ強引な展開であろうと、ハッピーエンド以外書けなくなってしまった私……(汗)。

>ヴィルアスさん
 メールでのご感想どうも有り難うございました! コチラもすぐにメールにてご返信させていただきます!
あー、終わった……。ちゃんと終われた……。
 今週はずっと胃をキリキリさせながら書いていましたが、無事書ききることが出来てホッと一安心です。やっぱ最後でドチャーって種明かし持ってくると、唐突過ぎないかとか、疑問には全部答えきれているかとか、色んな不安が襲いかかってきますね(汗)。
 終わってみると『ミステリー』というより『なんちゃってミステリー』だったような気も……。ギーナに関してはもっとミスリーディングさせるつもりだったんだけどなぁ、うーむ……。

 さてさて。これから読んで下さる方が殆どだと思うのですが、本作はいかがでしたでしょうか。暗いお話でしたが最後まで楽しんでいただけましたでしょうか。登場人物には共感できましたでしょうか。
 途中からずっと『ああ! 戦闘シーン書きてぇ!』とか叫びながら書いていましたが(笑)、話の流れ的に不自然な部分は御座いませんでしたでしょうか。
 モザイクノベルという少し特殊な形態をとったために、読者様を選ぶことになるとは思いますが、もし最後まで読みきることが出来ましたなら「読んだでー」ボタンをポチッと押していただけると大変励みになります。

 それにしても……。なんかどんどん枚数が多くなるなぁー。

 今回483枚ですってよ、奥さん。
 あらー、どうしましょー。やーねー。

 ……なんかテンションおかしいですね。
 いつもなら、長編を書き上げた直後は達成感で一杯になるのですが、何故か今回は吐き気が……うぷ。気持ち悪くて、夕食もろくに食べられていません(汗)。
 今までとは違ったジャンルに手を出したことの反動が大きいのでしょうか。
 頭も気も大分使ったからなぁ……。書き上げて緊張がとけた拍子に、今までの疲労が一気に来たのかも……。書いてる時ってテンション上がってるから、少々の無理も出来ちゃうんですよねー、ハハハ(ぉぃ)。

 ま、とりあえず休憩ですかね。
 あと、チョコチョコと改稿してラ研にも投稿しようかと思っています。マイナスが入りませんよーにと今からお祈り……。

 あと、これまでの予定表を纏めたヤツを添付しておきます(サムネイル)ので、興味がある方は見てみて下さい(まぁ、私の頭の整理のために作ったような物なのですが(汗))。同じ色の予定が全て合わさることで、一つの死が出来るようになっています。




 えー、今のところ頭の中真っ白なのですが、次回作は『貴方に捧げる死神の謳声 第零部』です。現代から千年さかのぼった時代のことを書こうかと思っています。
 まだ魔人や陰陽師が沢山いた時のお話ですね。未琴や龍閃の妻がまだ生きていた頃です。時代考証とかもしなくちゃなぁ……。一部と二部に矛盾しないよう気を付けなければ。

 まぁそんなわけでまだまだ頑張っていきたいと思いますので、読者の皆様、コレからもヨロシクお願いします。ではではー……うぷ。


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『未完の魂、死の予定表』チャプター4を昨日の朝五時くらいに読んで下さった方! どうも有り難うございました! 睡眠時間は大丈夫でしたか?
『三度目の正直』を途中まで読んで下さっている方! どうも有り難うございます! もし時間がおありでしたら最後まで読んでいただけると嬉しいです!
 私は今、親元を離れて横浜に住んでいます(実家は大阪)。
 実家に戻るのは年二回。正月と、ゴールデンウィークかお盆のどちから。それ以外は定期的に電話連絡を取って話をしています。
 まぁ、一ヶ月か二ヶ月に一回くらいのペースですね。
 で、昨日。正月に帰って以来連絡を取っていなかったので、電話してみました。
 すると、

「ちょっと剣弥聞いて! あの子まだあの時のままやねんで! 全然変わってへん!」

 電話越しにいきなりハイテンションの母親。
 以前の記事でも少し話しましたが、今私の弟が修羅場です(関連記事1関連記事2)。
 五歳年上のバツ1と一緒になりたいようなのですが、親――特に母親は大反対
 正月もそのおかげで、のんびりするどころか、かなりの心労を強いられました。

「まだあんな女とイチャイチャして! ホンマ頭おかしいんとちゃうか!」

 あれから二ヶ月。
 時間が経てば少しは冷静になってくれるかと思っていましたが、かなり見込みが甘かったようです。
 冷静どころか、全身のが脳味噌に大集
 となればこの後の展開はお約束。

「ちょー! ホンマお母さん情けないわ!」

 大サービスです。

 もぅね、
















やっちまった……。










 私は電話したことを果てしなく後悔しました。
 かといって切るわけにも行きません。
 ここは大人しく話を合わせて、嵐が過ぎ去るのを待つしかないようです。
 が、


「ホンマ、あの子は昔っからやりたい放題屋からなー。アンタはこんな結婚せんといてや!」


「ま、まーまー、俺の話はええやん


 実は私、あまり結婚というモノに興味が無くて、できればこのまま独身でいたいなー、とか密かに思っております。
 弟の結婚話がコチラに飛び火して、今すぐにでも結婚しろなどと言われてはたまったモノではありません。

 私は話をそらすため、別の話題として会社の話を提供。
 すると――


「そういやアンタの周りに三十近くて結婚焦ってるって子、おったね! その子に捕まったりしてへんやろね!」



「ま、まぁ、俺の話はええやん




 これはいけません。どうやら話題の選び方を間違ってしまったようです。
 ならば次は学生時代の友達のことを……。



「アンタと仲良かった男の子、結構モテてんやろ? そんな子はもう結婚してるはずや! ちょっとどんな子としたんか聞いとき! アンタが結婚する時、普通はどんな結婚するんかよー知っとかなあかん!」






「せ、せやから俺の話はええやん







 や、やばい。また話題の選別を間違ってしまいました。
 ならば私が飼っている熱帯魚の話を。いくら何でもこれなら……。







「アンタ、結婚したらその部屋、熱帯魚なんか置く場所ないで!」









「俺の話はええやん」










 ダメです……。

 もう、ありとあらゆる言葉が『結婚』二文に結びついてしまうようです。
 ハッキリ言って手に負えません。
 どうやら弟の話が、一日でも早く纏まってくれるのを待つしかないようです。

 たのむ、弟よ。
 無理にとは言わんが、出来るだけ速やかに話を付けてくれ。
 朝起きた時、俺の枕元にができるようになる前に……。



 その日のお説教は、十二時前にようやく終わってくれました。orz


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今日、何か知らない人が私の居室に遊びに来ました。
 まぁ、知らないと言っても単に私が知らないだけで、周りの反応を見てみるとかなりの古参のようです。
 私の上司がやたら下手に出ていたり、普段恐いお局様が気持ち悪いくらいの愛想笑い浮かべていたり。
 となるとやはり気になるのは、その人の階級。
 スーツ姿でいるところを見ると、どうやら彼は本社の人間のようです。
 本社では私のいる研究所とは格付けがちょっと違っておりまして、「業績職」「準業績職」「基幹職」「準基幹職」と大きく四つに分かれていて、その中でまた一級から三級まであります。
 で、準業績職以上は管理職と言われ、課長、部長などのいわゆるリーダークラスです。
 業績職の人間は殆ど役員クラスなので、下っ端の私は殆ど会ったことがありません。
 私の上司のへりくだりようをみると、まさか彼が噂の業績職の人間なのでしょうか。

 ベテラン社員である『死語使い』の女性に聞いてみると、


「あー、あの人ね。あの人はウチらで言うところの次長かな」


 ほぅほぅ、次長ですか。
 では次長というのは本社ではどの辺のクラスなんでしょうか。


「えーっと、次長はねー。何て言うのかなー」




 彼女は少し考えた後、














「あーうん。部長と課長の間かな」










 知ってるよ。









 ワザと? ワザとですか? バカにしてます?
 それとも私の被害妄想が激しいだけ?

 女の人って思考が複雑だからよく分からないんですよ(違う)。

 ……ちなみに次長とは準業績職でした。


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『未完の魂、死の予定表』チャプター4を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 次で完結でございますので、もう少々お待ち下さい。
 会社の女性社員の一人、ミス・ミスター
 彼女はありとあらゆることを『雰囲気』で表現します。
 で、今日の昼休み。
 彼女が居室でお弁当を食べながら同じ部署の女の子と喋っておりました。別に聞くとはなしに耳を傾けていると、


「それでさー。電車乗ろうとしたら人がギャーっ感じで。やっと入れたと思ったら席ギューって感じだったの」

「まぁ一日くらい良いじゃん」

「でもね、でもねっ。優先座席にノッサーってしてる人いて、チョー自己中なんだけど」

「あー、それムカツクかも。荷物くらいどかせって感じよね」

「でしょでしょ? だからなんか朝から頭ん中ずーっと、照りっ放しなんだけど」

「……アタシに八つ当たりとかしないでね」













 リアル・ブログペット?












 端から聞いていると、何の脈絡もない言葉を繋ぎ合わせただけにしか聞こえません。
 ほら、会話っていわゆるキャッチボールじゃないですか。でも彼女の場合、凄い魔球が飛んでくるんですよ。
 消えるどころか目の前で核爆発、みたいな。
 ただソレをちゃんと受け取って返す方も返す方です。
 長く付き合っていると慣れてくるものなのでしょうか。

「あ、そーそー。昨日なんか懐かしい夢見ちゃってー」

 彼女の夢? きっと私には想像すら出来ない天外魔境が繰り広げられているのでしょう。


「何だったかなー。なんかのCM。ほら、こー、なんかガシーって見てて、ヒタヒタしてくるヤツ」


 ガシー? ヒタヒタ?

 そんな訳の分からない情報で伝わるわけ――


「あぁ、ドモホルンリンクルね




 ( ゚Д゚)!?







「そー! ソレ!」



 (゚Д゚ )!?


 宇宙人どうしの会話は、周囲に混乱と悲哀をばらまいてくれます。

 いつ洗脳されてもおかしくない……。


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 今日の午前中。私がPCに向かってデータの入力作業をしていると、背後で黒い殺気を感じました。
 体を震わせながら振り返ると、そこには例のお局様の姿が。
 私の原初の記憶に恐怖を刷り込んだ御方です。
 身に覚えはありませんが、きっと何か失敗でもしたのでしょう。

 そうです。そうに違いありません(自信アリ)。

 ああ! そう言えばこの前、購入した化学物質の入力を怠っていた時のことについて、まだ何も触れられていない!
 時間差攻撃か!? 油断させたところを一気にグサッ! って寸法か!?


「飛乃君……」


 は、はひ……。何でござりましょうか……。







「アリガトウ」






 …………。














































吐血





  な、なんだ!? 今なんつった!?



 なにが起こった!?





 『アリガトウ』?




 俺は怒られこそすれ、お礼言われるようなことした覚えはないぞ!(開き直り)



 いや違う。

 『アリガトウ』ではない。


 『a rigor 刀』だ!


 直訳すれば、『苦難の刀』


 意訳すれば『これからアタシがアンタのこと、不幸のどん底に突き落として、八つ裂きにしてあげるから覚悟しなさい! オーホッホッホッ!』ってことだ!




 間違いない!





 だが……だが……。









 彼女のちょっと照れたような笑みは何だ!?







 いや……。





 そ、そうか……。





 分かった!




 マフィアはターゲットを消す際、相手を油断させるために豪勢な贈り物をするという。

 かつて世界を震撼させたコンピュータ・ウィルス『I love you』。甘い言葉の後に待つ悲劇

 日本の昔話でも有名なのがあるじゃないか。
 『浦島太郎』
 お土産、と言って渡された玉手箱を開くと……






 そうか……。






 そういうことか……。






 読めた!





 完全に読めたぞ!







 つまり……!
































 ってことだ! 今度こそ間違いない!













「飛乃君どうもアリガトウ。ホワイトデーのお返し








 ……へ?







 ホワ……?







 …………。






 ……あ!





 思い出した。





 思い出しました。



 そうです。



 今日はホワイトデー。

 我々男性陣から女性陣の皆様にプレゼントを送る日です。

 今年は別の人がとりまとめて買ってきてくれていたので、すっかり忘れてました。
 そう言えば一週間ほど前、千円徴集されましたよ。

「それじゃ」

 お局様は私の前から去り、別の男性にも『アリガトウ』とお礼の言葉を。
 普段は恐い人ですが、こういうことはキッチリやる人なんですね。

 それにしても……。












ふう……。













 心底安心しました。


 もう彼女の恐怖呪縛からは逃れられそうにないです……。orz


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>アキトさん
 『未完の魂、死の予定表』チャプター4を読んで下さってどうも有り難うございました! なんとか欺けたようで何よりデス。それでは次は最終話でお会いしましょう。ではではー。

>ヴィルアスさん
 『未完の魂、死の予定表』チャプター4を読んで下さってどうも有り難うございます! ご質問の件に関しましては今夜中にレスいたしますので少々お待ち下さい。
プロフィール

Author:飛乃剣弥
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
ある種の相方

Side:バナジウム虎吉
 かえってきたツッコミ猫。
 マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
 あと♀。
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登場人物相関図

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登場人物紹介
『魔女』
 現部署の同僚。女性。その柔和な微笑みは5人もの男をたぶらかし、飾り気のない言葉はオヤジ衆限定で大ウケする。真面目で頑張り屋さんなんだけど、薄氷でできた心を持つ、庶民的魔女の代表格。上唇の産毛が、近距離だとヒゲっぽく見えるのは、私が墓場へ持ち込むアーティファクトの一つ。


『漢♀』
 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。


『イジメてちゃん』
 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。


『毒メン』
 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。


『テキトー』
 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。


『大胆撫子』
 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。


『逆コナン』
 現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。


『シャドウゲイト』
 現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。


『ザラキ』
 現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。


『ジェシー』
 本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。


『キャサリン』
 側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。


『トリビアン』
 元上司。すでに退職。男性。四十代後半。強い者に弱く、弱い者に強い。常に底知れない小物オーラをまとう。何にでも『へぇーへぇー』と返すため、ソレが重要かどうかの判断が非常に難しい。必殺技は『赤ちゃん喋り』。


『アバウト・ミー』
 前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。


『デコっぱら』
 前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。


『年下おかみ』
 前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ


『人妻カオス』
 前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。


『お局様』
 前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。


『飛躍魔人』
 前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。


『死語使い』
 前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。


『ミス・ミスター』
 本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。


『ブラック・マジョム』
 前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。


『ヨソ様』
 四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。


『ザ・ハーレム』
 本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。


『サリ平』
 元特許部署の人。男性。三十代後半。「サリーちゃんのパパ」と「波平」のキメラ体。現在は退職してプー。基本的に毛深いが大切なところは薄い。ハゲい。
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