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 後悔はするが反省はしないッ!
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 私の席の隣にいる女性の先輩は非常に恐い方です。
 冗談が死の宣告に聞こえたり、笑顔が悪魔の微笑みに見えたり……。
 入社当初からの付き合いである彼女には、もはやDNAレベルで恐怖の記憶を刷り込まれ、言ってることが違うと思っても反論する気などゾウリムシの繊毛の先ほどもおきません。
 昔は仕事のミスなどでよく怒られたものです。
 「怒る」と言っても怒鳴る訳ではなく、一ヶ月ほどろくに口を利いてくれなくなったり、目すら合わせてくれないようになったり、みんなに送っているメールを私にだけ送ってくれなかったりと、ツンドラ気候ばりの冷血っぷりを遺憾なく発揮してくれました。

 しかし今では私もそれなりに仕事をこなせるようになり、そんな生き地獄を味わう機会も少なくなってきました(完全に無くなったわけではありませんが(血汗))。
 ところが、です。今年の九月に入ったばかりの中途採用の社員がいまして。
 彼がまた超B型人間。
 周りを巻き込んで迷惑と言う名のばい菌を撒き散らしてくれました。そして思った通り、そのばい菌は恐い先輩に飛び火してしまったのです。
 彼女が愛用している調合用のフレーバー(香料)。そのビンを勝手に持ち出して、しかも紛失してしまったのです。

「飛乃君……。あのさー、あの人なんか頭おかしくない?



 キラーパス、キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!



 彼女の怒りはなぜか、席が隣である私に飛び火しました。


 一大事です。


 人生の崖っぷちです。


 生命の危機です。


 つーかいっそのこと殺してくれ。


 とにかくすぐにでも手段を講じないと、鬱病になって藁人形とお友達になってしまいそうでした。
 なので私は、そのB型迷惑社員に彼女がどれほど恐いかを、実体験も踏まえて良く教えておきました。

 それが今から大体二ヶ月ほど前。



 そしてつい先日。例のB型迷惑ブッチーについて彼女と話している時に、

「あの人さー、最初は無茶苦茶だったけど、最近大人しくなったよねー」

「え? あ、ああ。最初の頃に大分おどしときましたからね」

「えー? 飛乃君おどしたのー? 恐い恐い









 アンタがな。








 いやもぅ、ビックリするくらい効果テキメンでしたよ。ホント。
 きっと私の説得の仕方が、よほど真に迫っていたんでしょうね。なにはともあれ、メデタシメデタシです。


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 私の小説を全て読んで下さったという素晴らしい御方! 本当に大感謝です! 活力全開です! コレからも沢山の作品を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします!


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 今日、隣の席にいる男の先輩に厄介な頼み事を持ちかけられました。

「飛乃君、悪いんだけどさー。明日俺の代わりに会議の議事録とってくんないかな」

 議事録というのは、その会議で何が話し合われたのか、結果どういうことが決まったのかをまとめた物の事です。
 はっきり言って死ぬほどメンドいです。会議の間中ずーっと集中して聞いていなければなりませんから。誰もがやりたくない仕事、それゆえに下っ端がやらされる事が多いです。

「でも先輩が頼まれたんでしょ?」

 ここはハッキリ断らなければなりません。先輩と言っても社歴は一つしか変わりません。割と親しい間柄なので、言いたいことはズバズバ言えます。

「いや、俺さー。実は明日、休み取ってんだ」



 明らかに狙ってますよね?


 しかしここで引くわけには行きません。

「でも僕、あの会議の内容ぜんぜん詳しくないですよ?」

 議事録を取るには当然、会議の内容についてそれなりの知識を持っていなければなりません。議論されている内容がチンプンカンプンではまとめようが無いですから。

「だいじょーぶ、だいじょーぶ。何とかなるって」

 さては人ごとだと思ってますな?

「言っときますけど、失敗したら先輩にやれって言われましたって言いますよ?」

 フフフ。これでどーだ。責任はお前にある。







「いいよ」


 アッサリ。


 どうする、どうすればいい。
 どうすればこの局面を切り抜けられる。

 その時、私の頭に天啓の如く閃いた物がありました。



「先輩、『楽しようと思って失敗』と掛けて『親知らずの抜けた跡』と解きます」


「ん? その心は?」












「『元も子もない』」








「じゃ、よろしくね」




 か、完スルー……。

 つーか、閃くモンが違うだろ、俺! なんで土壇場でそんなネタ思いつくんだ!

 ……追いつめられた時に頭に浮かぶ物って、その人の人間性を現すんですかね。この時ばかりは大阪の出身を恨みましたよ……。orz


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『遠い記憶の彼方に』『明日の香り』そして『裸マンッスの奇行師』を読んで下さった方! 有り難き幸せで御座います! 特に『裸マンッスの奇行師』を読んでくれた人がいるのを知って感無量の飛乃剣弥でした(笑)。



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 久々のドラゴンボールネタです。場面はすでにナメック星編の大詰め。スーパーサイヤ人になった悟空が最終形態のフリーザを圧倒しているところです。
 追いつめられたフリーザ。彼は負けを認めるのを嫌い、無茶な手段を選択しました。 






俺は宇宙空間でも生きられるんだぞ。だが貴様らサイヤ人はどうかな?








この星と共に消え失せろー!


 やばいぞ悟空! と思いつつも、「んー? 前にどっかで似たようなシーンが……」と、私の頭の中で過去の戦いが走馬燈のように蘇っていきます。
 で、思い出しました。


















よけられるものならよけてみろー! 貴様は助かっても、地球は粉々だー!



 はい。このシーンですね。
 昔、地球に来たベジータも同じような悪あがきしてます。
 そしてハッキリ言ってます。

 「地球は粉々だ」と。


 えー、つまりですね……。私が何を申し上げたいかと言いますと……。









俺は宇宙空間でも生きられるんだぞ。だが貴様らサイヤ人はどうかな?


























オラ、ぜんぜんへっちゃらだぞ。





 結論:サイヤ人は宇宙空間でも生きられる。




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 『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』最後まで読んで下さった方。どうも有り難うございました!



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 突然ですが私はカレーが嫌いです。
 勿論、生まれた時からなんて訳はありません。国民の超人気メニュー。知らない人の好物が分からない場合、取りあえずコレ出しとけば間違いないとさえ思われている嗜好品、ソレがカレーです。
 でも嫌いなんです。
 コレから皆さんにお話しするのは、涙なしでは語れない悲劇。

 あれはそう……私がまだ中学生の時でした。
 両親は共働きでして、母は大体夕方の6時くらいに帰宅し、晩ご飯の準備を始めます。事件が起こった時も例に漏れずそのパターンでした。
ちなみに事件前日の晩ご飯はチャーハン、その前はたこ焼き、その前は冷麺でした。
 私があの晩に食べたかったのは、とにかく沢山のおかずでした。物は何でも良いです。
 コレまでの一品料理のイメージを一気に払拭してくれるような、沢山のお皿が並んでいてくれればソレで大満足でした。
 しかし、母が作り始めたのはカレーでした。
 見まごう事なき一品料理。まさにその代表格。
 そして私はつい、不満げに漏らしてしまったんです。

「えー? カレー?」

 と。
 半分は冗談でした。しかし母も疲れていたんでしょう。冗談も何もあったものではありません。

「アンタ何言ってんの! お母さん疲れて帰ってきて料理作ったってんのに、なんやのその態度は!」


 ブチ切れです。


 予震なしで震度7です。


 前線を伴わない超大型台風です。


 別にボケてないのに、鋼鉄ハリセンでツッコまれた気分です。

 とにかくドン引きするくらいキレられました。
 しかし私も大阪人。そう簡単に引き下がりませんでした。それからは売り言葉に買い言葉。「アンタなんか橋の下で拾ってきたよその子なんや!」なんて陳腐な罵声になぜか私の怒りは頂点に達し、ついに言ってしまったんです。

「今まで言ってへんかったけど、俺カレー嫌いやねん!


 ウソです。


 大ウソです。


 志村ケン死亡説が流れた時くらいのウソッパチです。

 つーか好きでした。
 ただまぁ、場の勢いでついつい……。
 結局、その日の晩ご飯は当然の如く抜き。
 私は食べ物を催促する腹の虫を抱え、一人部屋に閉じこもりながら自分にこう言い聞かせました。










(俺はカレーが嫌い、カレーが嫌い、カレーが嫌い、カレーが嫌い……











 もう何度も何度も何度も。
 ああいうタンカを切ってしまった以上は引き下がれないと思ったんでしょうね。
 そして強い自己暗示の結果、








 本当に嫌いになってしまいました(笑)








 いやー、恐いね。自己暗示って。あっはっは。
 この前久しぶりに会社の食堂でカレーを食べてみたら、冗談抜きで吐きそうになりました。おかげで午後の仕事は殆ど手つかず状態。
 私、催眠術とか全く信じないタイプで、テレビとかでやってるの全部やらせだと思ってるんですが、自己暗示はホントに聞きます。だって、自分で自分に掛けたいと思ってるんですから。疑う心ゼロってのが大きいです。


 つまり、信じる者は救われるってね。


 どうでした? 良い話だったでしょ?



 でも、カップヌードルのカレー味は食べられる罠。


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 突然ですが私はサンマが好きです。
 理由は美味しいことも勿論そうなのですが、何と言っても安いから。
 特売の時は一匹50円とかで売ってます。なんてお財布に優しい!
 そんなわけで今日の晩ご飯はサンマの塩焼きにしようと近くのスーパーに行きました。
 ところが、いままでサンマの置いてあった場所には「まあじ」が。しかも一匹158円! さらにどう見てもサンマよりも身が少ない!
 当然却下です。
 私、魚はサンマ、そしてお肉は100グラム150円前後のアメリカ産豚肉か、トリのもも肉しか食べないことにしています。
 ああ、貧乏性……。
 なので代わりのお魚さんがないか探していると……。












 











 ……ん? 見間違いか?























 【なまり】鉛(Lead)。金属元素の一つで、元素記号 Pb 。原子番号は 82 である。比較的錆びやすく、すぐに黒ずむが、腐食が内部に進みにくい。








 …………。
 ……ホントに? 魚?







 思わず目を疑ってしまうネーミング。
 だって「なまり」ですよ「なまり」。誰が付けたのか知りませんが、ちっとも美味しそうじゃないです。こんな魚食べる人の気が知れませんよ。ホント、どんな人が買うと言うんでしょうか。












こんな人。








 いや、私はその奇特な方の気持ちを知ろうと思って買ってみただけです。あくでも他人の心理を勉強するため。いわば執筆の修行の一環です。













べ、別に「このボリュームでこの値段は安い!」とか思ったわけじゃないんだからね!










 買って帰り、さっそくグリルで焼くこと十分。匂い的にはタイに近い物があります。
 では肝心の味の方は……と、口にした瞬間、ようやく「なまり」の意味が分かりました。

 か、固い……。
 別に食べられなくはないですが非常に固いです。お箸で切り分ける時も、一本ずつ両手で持たないと歯が立ちません。
 何と言うんでしょうか。匂いは確かにタイです。しかしその実体は、タイから出来る限り水分を取り除き、しおしおにした物みたいです。
 調理次第では大化けしそうな気もしますが……。
 ただやはり何と言いますが、名前というのは非常に重要でして。









「アホウドリ」は別にアホではない!







 と主張して、名前を変えさせるために人生の大半を費やしている教授も居るくらいですから。ココはやはり一つ、









これが「なまり」だ。よく覚えとけ。








って言うために、長々と書いてたわけじゃないんだからね!


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 本日は朝から嫌なこと続き。
 目覚まし時計の電池が切れてて寝坊するわ(十年以上の付き合い)、慌ててたからドア枠に小指ぶつけるわ(爪割れました)、タバコを落とすわ(まだ二本しか吸ってなかったのに……)、大切なサボテンの腕が一本折れるわ(コレが一番ショック)。
 
 で、悪いことというのは何故か続く物で、会社の分析装置にトラブル発生。液体クロマトグフラフィーという分析装置で、色々とオプションが付いて定価一千万……。勿論修理費もバカになりません。
 ちょっとくらいの異常なら私でも対応できるので、流路系を外したり付けたりしながら原因を探っていきました。そして十分後、ついにトラブル箇所を特定。しかしここからが問題。
 その箇所とはカラム本体。カラムというのは、いわばこの機械の心臓部です。これが無ければ何も出来ません。そして非常に繊細なため、素人がここに手を出すことは無謀です。
 なのに私は何を思ったのか、カラムの分解を始めました。きっとトラブル箇所を手早く見つけられたことに気をよくしていたのでしょう。一人前の整備士気取りでした。
 が、少し分解したところで断念。中に詰まっている白い粘土のような物を見て私ではどうにもならないと悟りました。しかたなく業者に連絡。すると……

『……え? ソコ……開けちゃったんですか?』

 何故か絶望的な様子の電話の向こう側。
 しばらく重い沈黙が続き、

『じゃもうダメですよ。部品ごと取り替えないと』








 …………。
 ……え?







 部品ごと? カラムを?

 さっきも言いましたがカラムは機械(定価一千万)の心臓部です。
 私は恐る恐る値段を聞いてみました。

『そうですねー、ざっと60万くらいですかねー』

 ろ……。







 …………。







 ……………………。


































































 おかげでもぅ、朝の嫌な出来事なんてでもなくなりましたよ。

 そう言えば昔、小学校の先生が、手を怪我して泣いている生徒に言ってました。

『手ぇ痛いんやったら、脚にもっとでかい怪我したらええねん。そしたら手ぇは痛なくなる』

 みんなで大爆笑してましてたあの頃が懐かしいなぁ、ウフフ、アハハ……。
 来週上司に何て言おうかなぁ……(ぢつはまだ言ってなかったりして……)。


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 『一緒に孤立、してくれますか?』を読んで下さっている方(藤間さん?)、どうも有り難うございます。リアリティがあると感じられたのは、私の実体験も含まれているからかも知れません(汗)。

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あおいさん! いつもいつも元気万倍になる感想メール有り難うございます! たっぷり時間を掛けて返事させて貰います!


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 えー、ただ今私、大変ヘコんでおります。
 少し前に、母親から電話がありまして。内容自体は「最近調子どうよ?」的な当たり障りのない物だったのですが、その時に、

「あ、そうそう。お母さんブログ始めたんよ。アドレス、メールが送っとくからヒマな時見て」

 と言われていたのをつい先程思い出しました。
 以前はキーボードとにらめっこしながら、指一本でタイピングしていた母親。「こんにちは」と打つの五分近く掛かっておりました。そんな母がいったいどんなブログを作ったのやらと見てみると……、















 (゚Д゚)!?




 な、何ですか? この数字は?












(゚Д゚;≡゚Д゚;)!?



 お、恐るべし、おばちゃんネットワーク……。母はリアルの知り合いに挨拶感覚でココのアドレスを教えている様子……。

 ココまでは別に良いんですよ。
 母ももう五十過ぎ。二人の子供は立派に独立し、そろそろ第二の人生を歩もうかと、新しいことに挑戦しているのでしょう。
 それは息子として応援しますよ。
 でもね……





 痛っ……







 痛ぁっ!











少し前までとは別人のような進歩ぶり。
 「なぁ剣弥ー。『を』ってどうやって打つん?」とか聞いてきた母の姿が懐かしいです。
 いや、でもまぁ、まだ許容範囲です。
 辛うじて、ね。
 ただ……




















 ゃ、やメテくれ……。リアルの顔を知っている私にとって、もはや拷問にも等しい仕打ち。これ以上、息子に生き恥をかかせないでくれ……。
 かかせるなと言っているのに……























  




 ネット上で相手を不快にさせないためのエチケットのことをネチケットと呼びます。
 皆さん、しっかり守りましょうね。


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 『三度目の正直』最後まで読んで下さった方ー。嬉しいコメント有り難うございました。コレからも「面白い」と言って頂ける小説を書いていきたいと思います。



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 やー、もーすっかり年末ですねー。
 私がいつも愛用している商店街もすっかり年末の雰囲気。クリスマスソングにイルミネーション一杯のもみの木、そして年末恒例の福引き。
 電柱の上の方に備えつけられたスピーカーから、よく通る声で聞こえてきましたよ。

『さぁ、今年もやって参りました。年末の福引き抽選会。なんと空クジ無し!

 ほほぅ。なかなか景気のいい話じゃないですか。

『一等は温泉旅行! ペアで五組様までご案内!』

 やっぱ寒い日は温泉ですなー。

『二等は薄型液晶テレビ! 二十インチ!』

 おおー、リッチだねー。

『三等はデジタルカメラ! 六百万画素!』

 最新のタイプじゃないですかー。

『四等はミカン一箱!』

 やっぱ冬はコタツにミカンだよねー。

『五等はテレホンカードと図書券!』

 微妙だけど、まぁ無いより良いわな。

『六等はパルプ100%の高級ティッシュ、10個!

 ……それってハズレって言わない?

『そして七等は現金20円!

 空くじ作れよ。












 

 って、言われても文句言えませんよ?


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 以前、昇格のために会社指定の国家資格を一つ取らなければならないという話をしました。で、取りあえずTOEICで600点以上を目指すことにしました。コレも立派な資格のようです。
 書店でさっそくヒアリングの教科書を購入し、付属のCDを聞きながら勉強開始。
 外人へのインタビューだったり、洋画の批評だったりと内容はなかなかに楽しませてくれそうです。
 で、その中の一つにアメリカンファミリーの私生活を描いた内容が含まれていました。なるほど、アットホームな雰囲気を伝えると共に楽しく勉強させてくれるというわけですね。面白そうじゃないですか。では取りあえず登場人物の紹介から。


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 ドルド・ジョセフ:ジョセフ家を「主夫」として切り盛りする、40代前半の男性。リストラで広告代理店を解雇された過去を持つ。現在無職。

 メアリー・ジョセフ:ドルドの妻で不動産業者として働く。40代前半、離婚歴あり。前夫ラッドとの間に、高校生の娘キャシーがいる。5万ドル掛けて訴訟を起こし、キャシーの親権を勝ち取る。

 キャシー・ジョセフ:メアリーとラッドの娘。学校嫌いの女子高生。義父ドルドとの冷戦関係は最近、急速に改善中。

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 …………。






 なんでそんなに生々しいんですか?



 教科書にそんなこと書かれてたら、本当はもっとドロドロしてると思うじゃないですか。アメリカのファミリーはこれがスタンダードなんですか? 日本で言う「サザエさん」レベルがコレと同等なんですか? じゃあ「渡る世間は鬼ばかり」レベルのアメリカンファミリーってどんなんなんですか?



マイク:「Hey, ボブ。そこのケチャップ取ってくれよ」
ボブ:「何だよメンドクセーな。自分で取れよ、マイク」
マイク:「お前の方が近いだろ。良いから取れよ」
ボブ:「ったく、わかったよ」

 面倒臭そうにを取り出し、何のためらいもなくマイクの頭を打ち抜くボブ。

ボブ:「ほらよ、できたてのケチャップだ。おいおい、そんなに仰け反ってどうした。俺があんまり出血大サービスしてやったから、気ぃ失うくらい感謝してんのか? HAHAHAHAHA!!」





 こんなんですか?




 ……いや、スイマセン。
 私が暴走してました。そんな訳ないですよね。
 単に私の勝手な誇大妄想でした。アメリカは銃社会自由社会です。もっとフレンドリーな感じのはずです。

 さぁ、気を取り直して……おや? こんな所に前回までのあらすじが。なになに……。

『キャシーは前に紹介したエピソードで高校の副校長から教員室係に任命され(実は副校長の私的な雑用を押しつけられ)たときに、副校長の車のダッシュボードから120ドルを盗んでしまったという騒動があった』


 だから、そういうのやめてくださいよ。


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 今日、隣の女性の先輩が突然こんな事を言い出しました。

「ねぇ、コレって濡れない?」

 彼女が持っていたのはドレッシングの容器。商品の保存テストが終わり、処分しようとしていた物のようです。彼女の言い分では結露しているのだとか。でも屋内ですよ? そんなことあるはずないじゃないですか。しかも見る限りそんな様子はまったくありません。

「じゃあちょっと持ってみてよ」

 そう言われたので私はドレッシングのビンを受け取り、触ってみました。
 が、やはり濡れてなどいない。
 念入りに何度も何度も擦ってみましたが、手に水が付く気配はありませんでした。

「えーっ? 絶対濡れてるよー」

 しかし彼女は譲りません。

「あ、分かった。飛乃君の手、乾燥してんじゃない?」

 むぅ、言われてみればそうかも知れません。

「ほら、アタシの手って、凄く潤ってるからー」

 朗らかに笑う彼女。私は自然な流れで、

「いやー、僕ももうですからねー、あははははー」

「それをアタシの前で言うかなー、あははははー」

 ははは……は。








 …………。
 ……あの。








 目が恐いんですけど。

 三十越えた女性の前で『年』の言葉を出すのは、プロレスフリークの前で『これって台本あるよね?』って言うくらい危険です。覚えておいて損はないと思います。

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 『貴方に捧げる死神の謳声 第二部』最後まで読んで下さった方! どうも有り難うございました! 感謝いたします!



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プロフィール

Author:飛乃剣弥
最近、色んなことがどーでもよくなってきた。
それでも20%の酸素は必要。
特技は暴飲暴食と上司にタメ口。
スタンドは『ザ・ワールド』(よく無自覚に空気を凍り付かせる)。
ある種の相方

Side:バナジウム虎吉
 かえってきたツッコミ猫。
 マジに怒るとヒゲにシワがよるらしい。
 あと♀。
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登場人物相関図

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登場人物紹介
『魔女』
 現部署の同僚。女性。その柔和な微笑みは5人もの男をたぶらかし、飾り気のない言葉はオヤジ衆限定で大ウケする。真面目で頑張り屋さんなんだけど、薄氷でできた心を持つ、庶民的魔女の代表格。上唇の産毛が、近距離だとヒゲっぽく見えるのは、私が墓場へ持ち込むアーティファクトの一つ。


『漢♀』
 現部署の後輩。一応女性(諸説あるらしい)。2010年三の月に舞い降りた世紀末の大悪魔。万物流転の原理すらねじ曲げ、彼女の覇道にぺんぺん草なし。推定年齢50億26歳。今の地球は彼女が小学校の時に、図工の課題でやっつけ的に作ったというのが最も有力。


『イジメてちゃん』
 現部署、他チームのリーダー。男性。高い権力と低い物腰を併せ持つ、癒し系愛すべきバカ。仕事のふられっぷりは一人前、小言を言われる時は一番前。リーダーオーラ皆無、人生運皆無。「コラ!」と言えない、「いいえ」も言えない。身長A、性格S、男前度B、ストレス性胃腸炎度SS。


『毒メン』
 現部署の後輩。男性。世にいる大半の女性をトロかす甘いマスクから、悪意皆無の猛毒を吐き出す。ポリシーは一貫する、周りからの視線は完スルー。自分大好き、自分が一番、自分よければ全てよし。取り合えず俺最高。身長A、性格D、男前度SS、ジャイアン度SS。


『テキトー』
 現部署のリーダー。男性。貫禄のあるお腹が特徴的な三等身デフォルメキャラ。人生テキトー、大の甘党。体の大部分はチョコレートで構成されており、糖分が切れると極端に動きが鈍くなる。身長A、性格A、男前度B、無責任度SS。


『大胆撫子』
 現部署の新人さん。直属の後輩女性。清廉、華憐、お淑やかと三拍子揃った、大和撫子の純血を受け継ぐ絶滅危惧種。彼女の存在プライスレス、ホントにこの会社で良かったのかプレイスレス。時々飛び出す予想外の発言が、おじさん心を巧みにくすぐる。身長B、性格A+、美人度A+、言葉のマジシャン度S。


『逆コナン』
 現部署のボス。自他共に認めるスケベ親父。オンリーワンが大好き、ロンリーワンが大嫌い。本人は周りから人気があると思い込んでいるが、半分以上が同情であることに気付いていない。身長A、性格B、男前度B-、ロリコン度S+。


『シャドウゲイト』
 現部署の先輩女性。女性では最年長。ビーバー顔、フィーバー体質。おだててやれば際限なくテンションは上がっていくが、お世辞だと見抜かれると急降下。そして死。身長B、性格C-、美人度D、おかあさん度SS。


『ザラキ』
 現部署の後輩女性。帰国子女。英語ペラペラ、日本心ペラペラ。“気遣い”の意味を若干はき違えているところがあり、親切心で人の精神を谷底へと突き落とす。身長C、性格B+、美人度A、クリティカル率S。


『ジェシー』
 本妻。五年間連れ添い、数々の艱難辛苦を共に分かち合ってきた喪服美人。しかし旦那の勝手な都合でオーバークロックさせられ、メモリを半減させられ、あまつさえ超ハイスペックな側妻に旦那を寝取られてしまった悲劇の団地妻。復帰のため、側妻に呪いを施し中、らしい……。


『キャサリン』
 側妻。最新のCPUを内蔵した、超ハイスペックなキャリアウーマン。が、非常にプライドが高くて気むずかしく、起動させるだけで多大な労力を割かれることもしばしば。また起動後も、こっそりアイコンを消したり、DVDドライブをガン無視したりなどのお茶目なイタズラを連発し、旦那を振り回している。


『トリビアン』
 元上司。すでに退職。男性。四十代後半。強い者に弱く、弱い者に強い。常に底知れない小物オーラをまとう。何にでも『へぇーへぇー』と返すため、ソレが重要かどうかの判断が非常に難しい。必殺技は『赤ちゃん喋り』。


『アバウト・ミー』
 前テーマのリーダー。男性。三十代後半。血迷って大手企業を退職し、我が社の所長の怪電波に捕らわれた哀れな中途採用者。生き方もいいかげんなら、言動のすべてがいいかげん。なんとなく『ヨソ様』に通じるところがある。必殺技は『KYっておいしいの?』。


『デコっぱら』
 前部署の先輩。女性。三十代前半。人当たりがよく、愛嬌もあり、十人中九人が可愛いと言うだろう容貌の持ち主であるが、残念ながら額に三段腹がある。必殺技は当然『上目遣いから怪光線』。


『年下おかみ』
 前部署の後輩。女性。二十代半ば。肌の色、言葉遣い、身にまとうオーラ、全てが白い。一見すると良家のお嬢様だが、実はとんでもない秘密兵器を隠し持っている……と勝手に妄想して私が一方的に崇め奉っていた……が、本当に持っていたことが発覚。その必殺技は『暗黒面オーラ』。聞く者の服従心を強制的に引き出す恐ろしい技である。コレにより『年下あねご』から『年下おかみ』にクラスチェンジ


『人妻カオス』
 前部署の先輩。女性。三十代後半。やることなすこと全てが突飛で人畜有害。自爆することもしばしば。社歴が長いわりにルーチンワーク専門。必殺技は『残念なことが。失敗しちゃった』。


『お局様』
 前々々部署で非常にお世話になった女性。推定年齢五千歳。妖怪の生まれ変わりとのウワサも。いろんな意味で怖い。


『飛躍魔人』
 前々部署の直属の上司。女性。三十代後半。頭はキレるが、思考に脈絡のないことが多い。面倒見はいいが、軽い口調で大仕事をふる。怖い。


『死語使い』
 前々部署の大先輩。女性。三十代後半。「ロン毛」「アウトオブ眼中」などの死語をたくみに使いこなす。美人だが静かにキレる。怖い。


『ミス・ミスター』
 本社に異動となった一期上の先輩。女性。三十代前半。「液々しちゃう」「照りっぱなし」など、地球外言語をよくたれ流す。基本的にほわほわとした性格だが、笑顔でキレる。怖い。


『ブラック・マジョム』
 前々部署の先輩。女性。三十代前半。結婚願望が非常に強く、食虫植物のように相手を狙っている。声は幼く可愛らしいが頭の方はそれ以上に幼く、言って良いことと悪いことの区別がついてない。素で破滅の言葉をバラまく。怖い。


『ヨソ様』
 四つ下の後輩。男性。二十代前半。とにかく怖いもの知らずで、常に我が道を行く。本人の知らないところで、私に実害が及んでいるケースが多い。怖い。


『ザ・ハーレム』
 本社に異動となった前々上司。男性。四十代後半。五人の女性を一度に相手にしたことがあるらしい。「女子大生」と「女子大学生」の違いに異常なこだわりを持つ。ヌルい。


『サリ平』
 元特許部署の人。男性。三十代後半。「サリーちゃんのパパ」と「波平」のキメラ体。現在は退職してプー。基本的に毛深いが大切なところは薄い。ハゲい。
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